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その夜は何だかんだで今日の出来事のことを思い出してしまい、なかなか眠りにつくことができなかった
そこでふと別れ際に湊が言ったことを思い出した
お礼かぁ……
特に欲しいものないんだよな
あーでも弟くん、えーっと侑舞くんだったか?
彼とは少し話がしてみたいな
どうせ他にしてほしいこととか思いつかないし、それにしよっかな
湊に言われた今日のお礼の件は、弟君と食事にでも行かせてもらうことにしよう
そう決めた碧海は、ようやく襲ってきた眠気に抗うことなく身を委ねた
翌日、碧海が起きたのは昼頃だった
碧海は携帯に表示された時刻を見て飛び起きた
とりあえず湊と湊の弟のことが気になったので、連絡をすることにした
湊によれば目も覚ましたらしいので、見舞いに行くことだけ伝え通話を早めに終えた
手早く身支度を整え家を出ようとしたところで、先輩に連絡を入れなかったことを思い出し、慌てて電話をかけた
するとやはり行くとのことで、迎えに行くから昨日別れたコンビニで待っていろと言われた
行く前に思い出して良かった
危うく先輩に恨まれるとこだった
心臓のバクバクを抑えながらコンビニまで歩いた
その後やってきた先輩の車で病院へと向かった
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