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湊は会話をする2人を、ニコニコと見ていた
そしてそうだったと言わんばかりに、碧海と久我野の紹介を始めた
「というか侑舞に紹介しなきゃだね。侑舞を昨日運んでく
れたのが、俺の友達の多賀碧海。で、もう1人が同じ学
部で仲がいい先輩の、久我野先輩!」
「よろしく」
「よろしくね」
よろしくと言った2人に、侑舞は軽く下げた
さすがに初見だからか緊張しているようだ
「てか、なんで湊は俺のことだけ苗字しか言ってくれない
の(笑)」
それは侑舞もちょっと思っていた
「あれ? そうでしたか?」
「うん。そうだったよ(笑)」
それに碧海と侑舞も同調するように、うんうんと頷いていた
「侑舞くん俺の下の名前、眞希だから! 苗字でも下の
名前でも好きなように呼んで」
「えーっと、じゃあ久我野さんって呼びます。さすがに年
上の方を下の名前で呼ぶのは抵抗あるので」
たしかにそうだな
知り合ったばかりの年上の人間を下の名前で呼ぶのはハードルが高い
俺でさえ未だに苗字で呼んでるくらいだし
その後、少し話したところで、湊はあの話を切り出した
「侑舞、碧海がね侑舞と2人でゆっくり話がしてみたいん
だって。どうかな?」
「俺と? 別にいいけど……」
「ほんと? 良かったね碧海!」
「あぁ。ただ喋るのもあれだから、侑舞くんさえ良ければ
体調が戻ったら俺と食事にでも行かない?」
「良いですよ」
「それじゃあ、とりあえず連絡先交換しないか? 日程や
場所のことも相談したいし」
碧海のその言葉に侑舞は頷き、携帯を取り出して連絡先を交換した
その流れで、久我野も侑舞と連絡先を交換した
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