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噴水の傍にはベンチがあり、湊と久我野の2人はそこに座った
先ほど碧海にLINEしたら、碧海も早めに行くつもりだったようで、そうかからずに大学に着くらしい
別々でもいいのだが、どうせ同じ話をするので一回で済むならそれに越したことはない
碧海が来るまで先輩には待ってもらうことにした
碧海は思っていた以上に近くまで来ていたようで、返信が来てから15分くらいでやってきた
「おはよ。遅くなって悪い」
「全然いいよ。こっちが呼び出しちゃったんだし」
「てか、久我野先輩も一緒だったですね」
「まぁな~。途中でたまたま会ってさ」
「なるほど。そういうことですか」
「で? 話あるんじゃないのか?」
2人の会話をボーっとしながら聞いていたら、碧海にそう言われハッと我に返った
「えーっと、うん。そう」
「???? なんだよ歯切れ悪いな。そもそもどんな話を
しようとしてるの?」
「その……俺の弟とのことで、2人に相談したくて」
その言葉に先輩が少し不思議そうに聞き返してきた
まぁ当然といえば当然だけど
「侑舞くんとのこと???」
「ええ。まぁ」
なかなか話し出せない湊とを急かすことはなく、ただ話し出すのを待つ
「弟君と何があった? 一昨日までは別に何ともなかった
し、昨日退院だったんだろ? 退院してから何かあった
のか?」
碧海がそう聞くと、湊は少しずつ何があったのかを語りだした
「実はーーー」
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