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碧海side
今日はついに約束していた侑舞くんとの食事をする日だ
侑舞くんは午前中に姫宮先生のとこに行ってカウンセリングを受けると言っていたので、12時に病院で合流する予定だ
碧海は身支度を整えると、10時ちょっと前に家を出た
向かった先は、病院ではなく今日侑舞くんと行くお店
今日行く店は兄貴の高校の時の後輩である岸さんが営む洋食店だ
岸さんの店は諸事情で開店が不定期なのだが、美味しいと評判のお店だ
ホームページがあるわけでもないので、いつやっているか分からないものの、1度行ったことのある人はその味を求めて店を訪れる
凄い人は毎日お店に来て営業しているかいないかをチェックしにくるらしい
岸さんは兄貴と高校時代から本当に仲が良くて、家に来ることもよくあり自然と俺も親しくなった
それもあってか、俺が店に行くと言うと開ける予定が無くてもわざわざ開けてくれる
今回も話をしたらあっさりと了承してくれた
店に着き、入口のドアを開けるとチリンチリンと鐘の音がフロアに響いた
その音に気づき、この店の店主がキッチンから顔を出す
事前に1度、予約した時間よりも早い時間に来ることを伝えていたため特に驚いた顔はしなかった
「碧海くん久しぶり~。いつぶりだっけ?」
「お久しぶりです岸さん。えーっと4月以来ですかね。今
日はよろしくお願いします」
「そんな前か!! いやぁ~碧海くんが誰かを連れてくる
って珍しいからどんな子が来るか楽しみだな」
そう言って嬉しそうに岸さんは笑っていた
「すごくいい子ですよ。あ、支払いを先に済ませたくて来
たんですけど料金がはっきりしてるコースメニューと
かありますか??」
「一緒にくる子はどのくらい食べる子?」
「あー……多分少食なんですよね」
「なるほどね。だったらランチメニューに同じ値段で出し
てるのがあるから、それにする? 特別にメニュー表作
っておくよ」
メニュー持ってくるからちょっとだけ待っててと言い、岸はバックヤードへと消えていった
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