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2人が落ち着き、久我野先輩がくれたというパウンドケーキを食べながら、今度4人で食事に行こうなどと話をしていた
侑舞くんに時間大丈夫ですか? と聞かれ、時間を確認すると大分長いこと居座ってしまっていたことに気づいた
帰ることを告げて車へ行こうとしたら、2人とも外まで来て見送りをしようとしてくれた。
だが寒いからと言って玄関までで良いよと止めた
食事と話し合いのことについて、侑舞くんがお礼を言ってきたので、また行こうねと声をかけると榊家を後にした
家に帰り自分の部屋に入って携帯を確認すると侑舞くんからLINEでメッセージが来ていた
何だろう? とメッセージを確認すると、岸さんのLINEを教えてほしいとのことだった
本当は家に送った後、帰り際に教える予定だったのだが、急遽話し合いになってしまったものだからすっかり忘れてしまっていた
謝罪の文面と一緒に岸さんのLINEを送った
しばらくボーっとしていたら、姫宮先生に連絡を入れていないことを思い出し、電話をかけたが繋がらなかった
もうすぐ19時になるので、電話もすぐには来ないだろうからとシャワーを浴びに行こうとしたとき着信を知らせる音楽が部屋に響いた
「もしもし」
「あ、もしもし。多賀くん? さっきは電話くれたのに出
れなくてごめんね。どうかしたの?」
「いえ、こちらこそ突然連絡してすいません。お伝えしと
かなければならないことがあって電話したんです。侑
舞くんと湊のことなんですけど、今日話し合いして何
とかいい方向に話がまとまりました」
「本当!? え? どういう状況でそうなったの???」
「今日、電話でも伝えてあった通り、侑舞くんと食事行っ
たんですよ。それで家まで送り届けて、一応湊に一声だ
けかけておこうと思って家に入れてもらうことにしたん
です。で、玄関のドアを開けたら大きなカバンを持った
湊がいて、まぁ後は流れで話し合いに」
「多賀くんって何かさ、変にタイミングがいいよね」
「それは自分でも思います」
姫宮の言葉に思わず苦笑いを溢した
本当に最近タイミングが良すぎる
いいことに繋がっているから別に嫌ではないが自分は巻き込まれ体質なのか?と思ってしまう
「でも良かったわ~。これで私が榊家へ行く手間が省け
た!!!」
「あ、行く予定だったんですか??」
「そー。日程だけ決めてもらっていく予定だったのよ。助
かったわ。」
どこか嬉しそうに言う姫宮に笑いそうになった
何だかんだでいつも忙しそうなのでぶっちゃけ余裕がないのだろう
そろそろ碧海もご飯を食べたりしなければならないので、通話を終了することに
「多賀君、こんなこと君にお願いするのはどうかと思うん
だけど、侑舞くんのことよろしくね。少しでいいからさ
これからも気にかけてあげてくれないかな?」
「姫宮先生大丈夫ですよ。先生に頼まれなくても個人的に
親しくしたいと思っているので、気にかけておきます」
そんな俺の言葉に姫宮先生はどこか安心したようだった
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