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厨房に戻っていった男の人と入れ替わるようにして、岸さんが戻ってきた
「注文取りに来るの岸さんだとばかり思っていたから、び
っくりしすぎて無言になっちゃったんですけど」
岸さんが戻ってくるなり多賀さんがそう文句を言った
それに対し岸さん随分と静かだな~とは思ってたと笑った
「調理場にある材料を把握してるのは奏ちゃんの方だか
ら、注文を奏ちゃんがとれば確認する手間が省けると思
って!!!」
そもそも岸さんが材料の残りを把握してないこと自体どうなんだと突っ込みたくなったが、岸さんはホールの仕事もしながらだから仕方ないのかもと思うことにした
するとおそらく多賀さんを除いた3人が思っていたであろう疑問を久我野さんが代表してぶつけてくれた
「奏ちゃんってあの人のことですか??」と
その疑問に岸さんはキョトンとして首を傾げた
男の人に対して失礼かもしれないがすごくかわいい。ってそうじゃなくて!
隣にいる多賀さんを見るとこちらも少しではあったが驚きの表情を見せていた
「あれ? 奏ちゃんのこと知らない?」
頭に ? をたくさん浮かべて未だ首をかしげている岸さんに悶えながらも何度も首を縦に振った
「もしかしたら、奏志さん基本厨房から出ないから会った
ことすらないんじゃない感じじゃないですか?」
岸さんは多賀さんの言葉に小声で「ありえる……」と呟くと申し訳なさそうにしながら、料理が揃ったら改めて紹介するからそれまで待っててと言った
別に今すぐ知りたいというわけでもないので二つ返事で了承した
その時厨房から「千里ー!!!」と岸さんを呼ぶ声が
今行く~と答えると岸さんはまた厨房の方に戻っていった
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