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湊side
それぞれが注文した料理を食べ進めていた時に俺は侑舞に声をかけてお互いの料理を交換こした
侑舞が前回食べたビーフシチューもすごく美味しいがオムライスも卵がトロトロで美味しかった
あまりの美味しさに言葉が出ず侑舞と2人で手を握り合っていた時、碧海が俺らの話に混じってきた
常連である碧海もオムライスは食べたことが無かったようでそのことをボソっと言うと侑舞がそれに反応し一口食べるかと聞いた
それに貰うと返事をすると碧海は侑舞の方を向いて「あ」と口を開けた
普段は絶対しない碧海のその行動に驚きの声を上げそうになったが、何とかこらえると同じく驚いて口をあんぐりに開けている久我野先輩に目配せをし、トイレに行ってくると席を立った
トイレに着くなり俺と久我野先輩は「はぁぁぁぁ~」とため息を吐き出した
いや、本当にあの2人何なの!?
あれで付き合ってせんとかうそだろ!?
明らかに両思いだろ!!! くっつけよ!!
湊は高校の頃から碧海と長いこと一緒にいたがあんなに甘々な碧海は初めて見た
でも碧海はどうだか分からないけど侑舞の方は絶対に好きだっていう自覚無いな
侑舞は周りからの目に疎いところがあるし、自分の容姿がいいことに気づいていない節がある
本人はモテてないというが、それは侑舞が気づいていないだけで。高校でも侑舞を狙っているやつはいるはずだ
むしろよくこの2年間何もなく過ごせているなと感動しているくらいだ
「なんなんだあいつらは!? 付き合ってないんだよ
な?? え? もしかして実は付き合ってます的な?」
どうなってるんだ??? と言って頭を抱えてしまった先輩を見て、俺も全く同じことを思ってますと心の中で言い
深いため息をついた
「侑舞は昨日恋人がいないって言ってたので、違うとは思
いますが……」
あれで友人? え? 嘘だろ?
と余計に混乱しだした先輩を何とか落ち着かせ、あんまり長いことトイレに籠っているわけにもいかないので、
フゥーと息をもう一度だけ吐き出すと席に向かって歩き出した
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