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告り魔
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二人で外の自販機に行くと飲み物を買ってきた。俺はいつものヨーグルト。
彼はコーヒーだった。
「お前、クラスでなんて言われてっか知ってるか」
「どうでもいいよ」
彼は慌てたように、缶から口を離す。
「まあ、聞けって」
「仕方ないな」
「告り魔で、さらにあんなのが身持ちが固いはずないってさ」
ぶふっ、とヨーグルトを吹き出しそうになって、一気にむせる。
「まじで」
「どうせ付き合ってるやついるんだろ? ってフラれまくるのが現実だけど」
「わかる。お前、実際フラれることしかしてないもんな」
ばしっ!
とそいつの肩を叩く。
「そんなこと……あるわ」
くくくと笑ってコーヒーを飲み干したそいつが、先に戻るわと言った。
俺は、あの教師についてをふと考えてみた。
うーん……
やっぱりそんな噂がある以上は、遊ばれて終わりだろう。
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