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なんだよ、これ
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まだ心臓がばくばくしている。
数時間前にアンパンマンが俺様のナカのものを取り出し、服を着せてくれた。
何故か、そのときはなにもしてこなかった。満足したのか?
だが、そんなことはどうでもいい。
「おい、この手錠を外すのだ」
「嫌だよ」
このやりとり、何回やったと思っているんだ。数時間、俺様は手錠でベッドに繋がれたまま寝転んでいる。
正直、暇だ。帰りたい。
「俺様、こんなことをしている暇は無いのだ。カビルンルンたちにご飯を作らなきゃいけないのだ」
「大丈夫だよ。ドキンちゃんに頼んどいたから」
は?何故だ。何故そんなことをするんだ。
いや、それよりもドキンちゃんがアンパンマンの頼みを聞くのか?
「しょくぱんまんが」
…。ちっ、それなら聞くだろう。くっそ。逃げられない。
「なんでこんなことに、とか思ってるんでしょ」
こいつの、人の考えてることがわかるところ、嫌いだ。
「ふん、だからなんだ」
「まあ、当たり前だよね」
アンパンマンは、眉を少し下げて笑った。悲しい…のか?いや、ありえない。
「これから俺様をどうするつもりだ」
「あ、ああ。まだ言ってなかったね」
俺様が寝ているベッドの横にきて、頬杖をつきながら首を傾げて話した。
「今日から数日間、僕の家でお泊り会をしよう」
頭の中が真っ白になる。急に予想外の言葉がでてきた。お泊まり会…?
アンパンマンは、嬉しそうに目を細める。
「明日からは僕と一緒に登下校して、一緒にご飯を食べて、一緒に寝るんだよ」
困惑して、言葉がでてこない。
「勿論、今日みたいに楽しいこともたくさんあるよ」
その瞬間、背筋が凍ったように冷たくなり、同時に顔が熱くなる。
「今日は、もうご飯を食べて寝ようか」
そう言うと、俺様の上にまたがって顔を近づけ、耳を唇で挟んだ。俺様が目を瞑ってしまったときには、手錠が外されていた。
「バイキンマン、先にお風呂に入っておいで」
アンパンマンからタオルとパジャマを借りると、風呂場に向かった。
風呂場に入って服を脱ぐ。
「何故俺様があいつの言うことを聞いているのだ」
ぶつぶつと言いながら顔を上げ、鏡を見る。勿論そこには俺様がいた。だが、いつもの俺様とは少し…いや、かなり違う。
「な、なんだよ、これ」
慌てて鏡に近づいて見る。俺様の首には、赤色の首輪がついていた。だが、ただの首輪ではない。硬いし、前には黄色の丸い形のものがついている。
「ぐぅっ、ぅ」
首輪を引っ張ったり、引っ掻いてみたが、取れない。
「どうやってはずすんだよ、これ」
「どうやってもはずせないよ」
急にアンパンマンの声がした。気のせいではない。
「どこにいるのだ」
「驚かないのかあ。まあ、いいよ」
正直驚いたが、からかわれるのが嫌で、平然を装う。
「なにをしてるのだ!」
「もちろんご飯を作っているんだよ」
「本当のことを話すのだ!」
「本当だって。ただ、バイキンマンがつけている首輪にはカメラ、スピーカー、マイクがはいっていてね、よーく見えるし、聞こえるようになっているんだ」
そうか、この黄色の丸い形のところにカメラとスピーカーがはいっているのか。
「だから、逃げだそうとしても無駄だよ。それにはGPSもはいっているからね」
じゃあ、これを壊してしまえば…
「あ、それすっごい強いから、なにしても無駄だからね」
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