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お誘い
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(アンバイ編)
【前回のアンバイ】話が左右してすみません!
11.喧嘩 にて
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ーアンパンマン目線ー
放課後は、バイキンマンと一緒に帰るので、しょくぱんまんに話しかける。
「僕はバイキンマンと帰るから先に帰ってて」
「わかりました」
いつも通り、にこっと笑うと教室から去っていった。
教室にはまだクラスメートがたくさんいる。
みんなが帰るまで休もう、そう思い、隣で机に突っ伏しているバイキンマンの横で目を瞑った。
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「おい、起きるのだ」
「ば、いきんまん?起きたの?」
「何を寝ぼけているのだ。俺様はずっと起きてたのだ」
「…急で悪いんだけど」
「ちょっと付き合ってくれないかな?」
校門を抜け、いつも帰る方向の逆へ向かう。
「ど、どこにいくのだ?」
疑問に思っても、懸命に僕についてきてくれる。
「んー…」
「内緒」
唇に人差し指を当て、バイキンマンに微笑みかける。
「危ないとこだったら俺様は帰るのだ!」
「ふふ、そんなところじゃないよ」
会話を交わしながら歩いていくと、遠くに小さなお店が見えた。
「あ、あのお店だよ」
「?」
「看板、読んでみてよ」
「あ、ん、ぱ、ん、の、お、み、せ?」
「せいかーい!あのお店はあんぱんだけ売ってるんだ」
「俺様、あんぱんは嫌いなのだ」
「知ってるよ?」
隣を歩いているバイキンマンを見て、首を傾げながら答える。
「じゃあなんで…」
「嫌いなら、好きになればいいんだよ」
にっこり微笑み、バイキンマンの手首を掴んで引っ張る。
「や、やだやだやだやだ」
バイキンマンは元の道を戻ろうとする。僕の方が力が強いし、絶対帰れないけど。
「ここ有名なんだ。楽しみだね」
「全然楽しみじゃないのだ!帰るのだ!」
「あ、すみません。あんぱん2つください」
「嫌なのだぁぁぁぁぁ!」
掴んでいた手首を自分の方にぐいっと引っ張る。よろけたバイキンマンの耳元に顔を寄せ、話す。
「うるさいなぁ、バイキンマン?ここでキスしてお口を塞いでもいいんだよ?」
「……」
「いい子だ」
パンを購入し、元の道を引き返す。
「じゃあ、あそこの公園で食べようか」
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