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君がいなくなったら
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ころんside
僕は無力だ。
さとみくんを助けてあげられなかった。
何もしてあげられなかった。
ずっと、ずっと、苦しんでいたのに。
気づいてあげることが出来なかった。
隣にいたのに。
そばにいたのに。
さとみくんは何度も何度も僕を助けてくれたのに。
僕は彼になにか出来たのだろうか。
彼の人生を少しでも色鮮やかにすることは出来たんだろうか。
僕が君に貰った100を僕は君に同じ数だけ返せたのだろうか。
きっと10も返せていないんだろうな。
僕は君に貰ってばかりだった。
ねぇ、さとみくん
僕の隣にいて、君は幸せでしたか?
後悔してませんか?
何もしてあげられなくてごめんね。
でも僕は、君の最期の時までそばにいれて、隣にいられて良かった。
本当に、本当に幸せでした。
"俺よりころんを愛して、ころんが俺より愛せる人と幸せになってください"
君の最後の言葉。
そんな言葉いらなかった。
そんな言葉よりも君に生きて欲しかった。
おじいちゃんになるまで一緒にいようねって約束したじゃん。
君はいつも約束を破るよね。
いつもいつも遅刻ばかり。
でもずっとそばにいてくれたよね。
何があっても"ころん"って言って笑ってたね。
なんで僕を置いていったの?
いつも遅刻するくせに
こーゆー時だけ先に行っちゃうなんてずるいよ。
僕も連れて行ってよ。
こんなに大好きなのに。
どうして目を開けないの?
もうこんな時間だよ?
ずっと寝てるよ?
そろそろ起きて、君の桜色の瞳を見せて。
大好きな声をきかせて。
"愛してる"って言ってよ。
ねぇさとみくん?
僕は君との最後の約束を果たすことはできません。
君はずっと僕を愛してくれるって信じてる。
そして僕もずっと君を愛してる。
君よりも僕を愛してくれる人なんていないし、君よりも愛せる人なんていない。
僕はずっと桜色の瞳をした猫ちゃんが大好きです。
僕は今日も君のいない一日を過ごす。
今日も配信をする。
君とやったゲームも、君と歌った歌も。
すとぷりから、リスナーから"さとみくん"が消えないように。
「はいっ!どうもみなさん、ころんくんですっ!」
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