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viola
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-ヴィオラ- それは神に恋した少女が 神の妻にバツをくだされ、神は彼女を忘れず 花のなかったヴィオラに彼女の瞳と同じ紫色の花をつけたと言われる。 それはもう切ない話で叶わなかった恋だ。
花言葉は「小さな恋」「真実の恋」
そして
「少女の恋」
中学一年生の頃、まだ第二性検査もおこなってないクラスで誕生花というのが流行って 僕の誕生日が12月28日だったから ヴィオラだね と言われ、
当時誰もその花言葉は知らず、ただそれから僕の瞳が「紫」だから ヴィオラと呼ばれるようになった。
一流の家のご令嬢・ご子息があつまるこの学園では第二性というのは強く係わっていて オメガが一人でもいると その家が悪く言われる。
だからアルファは家の希望とされ、オメガは絶望とされた。差別的な社会はオメガを利用し、コネを使えるよう 自ら子を裏で売ったり 勝手に番にされたり 捨てられたり、と残酷すぎる運命は ほとんどのオメガにあった。
「魂の番」なんてものはないも同然だったそんな地獄-世の中-
薄々自分がなんなのかを察しながら 誰にもなんとも思われないように裏で頑張って、試験も満点ばかり出して 周りにアルファかベータだと思い込ませ、アルファみたいな成績をだし続けた、
けど。中学二年生、僕はやはりオメガだった。
一人息子がオメガだと知られれば世間には汚い目で見られ 当然、親には見放され 捨てられる。
だけど学園側から 親にはもう性別は知らされてる。
クラスにはアルファだと思わせたまま 誰にも知られないままいようと 強く思った。
「ナギサ、お前オメガだってな」
帰ってきて突然言い聞かされた言葉、母上も心配そうな目で僕を見る。怯えるしかない僕は震えた手を後ろに回し、小さくはいと答えた
「アルファ同士の間にオメガが生まれることは私らにとって恥も同然なんだ、あいつももう身体が弱ってから子供ももてない人になった、なのに一人息子がオメガとは、、グループの末期だ。
次期当主がオメガだといつ番が見つかるかわからない、その時はお前は死んだと思え。いいか、お前は今まで通り完璧な成績を残せ、怪しまれるな。」
花京院グループの当主はアルファでなきゃいけない 執事も召使いもメイドも、アルファかベータでなけりゃいけない。
その中にひとり、オメガ。
それから数年、私立の大学に進学した僕は未だにオメガとはバレずに生きている。
ピルがよく効く体質で 一回も人前で発情したことはなく、、とは言いきれない状況に今おかれていた。
花京院は一流家のなかでも頂点に近い家で、その名字欲しさに近づく者が多く それを嫌っている僕は空き時間があれば植物園にいる。
だけど、今日行ったらいつもと違う香りに発情してしまった。
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