アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
閑話5(R-15)
-
京の鋭く甘い視線が俺を貫く。
「んっ……!」
綴の下肢の間に、京の骨ばった手が触れた。
綴のそれは僅かに頭をもたげていた。
ツーっとそれをなぞられたことにより、自分が勃っていたことを綴は自覚した。
収まりかけていたはずの熱が浮上する。顔が熱かった。
「俺気づいてたよ。なんか、途中からやけに色っぽい目でこっち見てるから、トランス状態どっかいったんだなって」
トランス状態というのは、いわば綴が曲の登場人物になりきっている状態のことだった。京は綴のそういう体質をよく知っていて、だから芸事をしているときには変なちょっかいを出さない。
「ね、この曲はどんな曲なの? 綴がこんなになっちゃうってことは……遊女さんとかのなのかな?」
京は楽しそうに綴の陰茎を着物の上からなぞった。やめてほしいと思うのに、綴は京のその端整な顔を見つめているだけでなんだか気持ちよくなってきてしまっていた。
曲の中の感情がぶり返してくる。このまま、気持ちいいことをしてしまいたい。
京は、このまま情事に持ち込みそうだなと静かに考えていた。
綴は普段、恋人である京にも性欲を見せないが、きっと舞の興奮が綴を無理矢理そういう方向に持っていってしまうのだろう。
今日は本当にする気などなかったのだが、別に綴とならいつでもして構わないし、綴が欲するならばやってやろうという気であった。
「ん、ん……。け、い……」
着物の裾をめくり、パンツの上から陰茎をなぞる。パンツはじわりと染みていて、それだけで京も掻き立てられるものがあった。
綴は気がついていないが、このとき自ら足を開くような動きをしていた。京はその乱れ具合に苦笑する。
「……? なん、あっ……で、わら、うの……?」
色っぽい、いつもよりも高くなった声で綴が問う。ここで本当のことを言えば一気に正気に戻るだろうことがわかっていたので、京はにっこりと微笑むだけにしておいた。
「綴、帯、解こうか」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 569