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ひとり
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「ん……、は、ぁぁ、っ、んっ」
照明を少し暗くした寝室にぐちゅぐちゅ、と、淫猥な水音が響いていた。
現在金曜日の午後11時、高校3年生の田沢蒼太たざわそうたは、同棲中である25歳の恋人がいないことを利用して、1人で欲求を発散させている真っ最中だった。
土曜日の夜に1週間の出張から帰る、という日程を聞いていたが、その時はまさか自分が彼を思って淫らな行為に耽るとは蒼太は思ってもいなかった。元々淡白な質だったが、恋人のせいで少し変わってしまったのかもしれない。
「りっ、ひとさ……、んっ」
かれこれ15分くらいは竿を刺激し続けただろうか、気持ちいいと快感を感じるものの達することが出来ない。これも恋人のせいだ。恋人同士の触れ合いで蒼太は後ろの孔で達しているから、そちらの癖がついてしまっているらしい。自分で指を入れることをしたことがないから、蒼太は怖くて後ろを触っていないが、身体は素直に刺激を欲しがり、窄まりはひくりひくりと待ち侘びる一方だ。
もどかしい、切ない、と身体が疼く。蒼太が触ったことの無い未知の部分に触れてしまおうか、そう考え指がそろそろと竿よりももっと下に降りる。
ぴとりと孔の表面に指の腹が触れ、蒼太の意志に関係なくそこは収縮を繰り返す。まるで、もっと触って、早く入れてと催促されているようだ。
孔の表面に指をぴとぴと焦らすように触れ、ダラダラと垂れている突起からの透明な液の力を借り、指を沈めていく。
中指の第1関節が入ったかも、という所でガチャリ、と寝室の扉が開いた。
「えっ、ぁ、りひとさ……ん?」
扉を開けたのは恋人の嶋崎理人しまざき りひとだった。予定では、明日帰ってくるはずの恋人で、今日はここにいるはずのない人。目の前の状況に理解が出来てない蒼太は取り敢えず何も身にまとってない下半身を隠すべくシーツを手繰り寄せた。
「驚かせようと思って早く帰ってきたけど、こっちが驚いたな……。寝ているかと思って静かに入ってきたけど、良いものが見れた」
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