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謎の靴音
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(…………………くく………)
何者かが笑った気がした。
声が聞こえたわけではない。表情が見えたわけでもない。
しかし、それは暗闇の中で笑ったのだ。
タケルを舐めるように見つめながら笑った。
気配でわかったのだ。
弄ばれている感じがして、タケルはカッとなった。抵抗の力は更に強まり、その視線から逃れようともがく。
だが何者かはタケルの抵抗をものともせず、余裕で…片手一本で拘束を続ける。
しかもタケルの弱い部分を熟知しているかのように、骨張った指が、滑らかに動く指先が、的確に性感帯を責めていく。
「や…めっ……」
言葉にならない甘い吐息が漏れると同時に、何者かの指は胸元に滑り込み、突起を撫でる。
それがまるで舌先で舐めているかのようなぬるりとした感触で、もうそれだけでイッてしまいそうな感覚に襲われたタケルは、恐怖ともつかぬ戸惑いを覚えずにはいられなかった。
全身に媚薬でも塗られたような感覚――
このままでは、自分の身体は完全に支配され、犯されてしまう――
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