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高支那はどこへ…
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「高支……」
タケルはもう一度声を掛けようとしたが、ふと違和感を覚え、途中で飲み込んだ。
高支那はどこか遠くを見ていた。
タケルがこの部屋に入って来たことに気付かないはずはないのに、どこか遠くを…
その表情は寂しげでもあり、切なげでもあり、儚げでもあり、今にも消えそうな…
「高支那!!」
タケルはたまらず声を張り上げた。
高支那がどこかに行ってしまいそうな不吉な予感が頭を過ったのだ。
しかし――
まさにその予感通り、高支那の姿が、タケルの目の前で次第に薄らいでいった――
タケルはただただ茫然と立ち尽くすことしか出来なかった。
何も言葉を発せないまま…
そして高支那は、完全にタケルの前から消えた――
「高…支那……」
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