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先端をぐりぐりと押され、徐々に何かが昇りつめてくる。
頭の中は真っ白でもう何も考えられなかった。
引っ込んでいた涙もまたポロポロと溢れてくる。
「ぅ…やだ、…も、むりっ」
「いいよ。イって」
「は、っ……んん」
先生の声と同時に溜まっていたものを吐き出した。
体がふわふわして、熱くて、思考がまとまらない。
ただ一つ分かることは気持ちよかったってことだ。
一人惚けていると先生の綺麗な顔が近づく。
おでこに軽くキスをされると先生は優しく微笑んだ。
「気持ちよかった?」
「う、ん…?」
「なんで疑問形なんだよ」
ふは、と吹き出すように笑う先生。
だってあっという間の出来事でよく分からなかった。
気持ちいいとは思ったけど、未知の体験で正直頭が追いついていない。
「ま、徐々に慣らせばいいしな」
「えっ!もしかして、またするの…?」
「これで終わりと思ったの?勉強もだけどお前は経験が足りなさ過ぎる」
ご、ごもっとも…
正論すぎて何も言い返せないのが悔しい。
でも本当にこれでフェロモンが出て彼女ができるようになるのかなぁ。
何がおかしい気がするのは俺だけなのだろうか。
不安げに先生を見つめると、ティッシュ箱を渡される。
これで拭き取れということだろうか。
「そんな顔しなくても俺が一人前にしてやるって、安心しろ」
そう言って不敵な笑みを浮かべる先生。
正直何を安心すればいいのか分からないけれど、稲見先生が言うことだから変に納得してしまう。
俺も彼女ほしいし。
「…よろしくお願いします」
「よし、とりあえず数学の方も頑張ってほしいけどな」
「うっ、はい…」
そうだすっかり忘れていた。
俺の本来の目的は補習だった。
制服を整えた後、ソファに座り直す。
プリントを一枚渡されて、早速数学の勉強が始まった。
先生は俺より切り替えが早くて。
「…はぁ」
ため息をつく先生の声に、俺は予想以上に勉強ができないのだと知った。
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