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「――ふぁっ…!?」
ガバッと勢いよく上半身を起こす。
目が覚めるとカーテン越しに少し光が差していた。
きょろきょろと視線を泳がせてみれば、俺の上には掛け布団がかけられていて、隣に先生はいない。
あれ、昨日って…
曖昧な記憶を少しずつ辿っていく。
んー、最後までしたのかな。
腰はちょっと重いけど、泣いていた記憶しかない。
おまけに目が腫れているようで、少し痛かった。
よく見ると俺はグレーのパジャマを着ていて、体もベタベタしない。
どうして俺にピッタリのサイズを持っていたのか分からないけど、細かいことは気にしない。
先生が全部してくれたんだと思うと、きゅんとした。
でもいつも途中で気を失ってる気がするから、申し訳ない部分もある。
でもでも、先生が激しくするのがいけないんじゃ。
悶々と考えながら寝室を出て先生を探していると、リビングでコーヒーを飲む姿を見つけた。
「おはよう。よく眠れた?」
「眠れましたけど…」
その睡眠は先生による疲れからだ、絶対。
不服に思ってむむっと頬を膨らました。
すると、先生はどこか可笑しそうに微笑む。
「なに?一応体は拭いたけど、まだ気になるならシャワー浴びておいで。その間朝飯作るから」
「はぁい。じゃあ入ってきます」
昨日一緒に入ったから場所は分かる。
くぁっと軽く欠伸をして、風呂場へと向かった。
「わー…」
全裸になった自分の体を鏡で確認すると、ザ・昨日えっちしました、みたいな状態になっている。
首元には数箇所キスマークが付いていて、乳首は弄られすぎて赤くなっている。
腰やおしりなんかも可哀想なことになっている。
複雑な気持ちになりながらシャワーをひねって髪の毛を濡らす。
ついでに洗おう、と置いてあったシャンプーを出すと、先生と同じ香りがした。ちょっと甘くて大人の香り。
いい匂いで好きだなぁ。
どこのメーカーか気になるけどボトルが詰め替えあるから分からない。
シャカシャカと頭を洗って、体も洗い終えると、水を切ってふうと一息つく。
鏡に映る自分と再び目が合った。
こうやって冷静になってみると、疑問が浮かぶ。
なんでこんな俺なんかとえっちしてくれるんだろうって。
顔も先生みたいに整ってないし、身長も低いし、頭だって悪い。
体だってまだまだ子供で、えっちも何か先生にしてあげられるわけじゃない。
裸も誰にも見せないところも全部見られて、本当に恥ずかしいんだよ。
みっともない自分を見られている気がするんだ。
だから単純に自分に自信がなくて、理由が作れない。
それでも相手にしてくれるのは、俺が教えて欲しいって頼んだから?
本当にそれだけなのかな。
今の関係が全部勉強としてなら、きっと俺はもう元には戻れない。
先生を知ってしまったから、他の子なんて見れない。
今は彼女じゃなくて、先生が欲しい。
それなら、先生と付き合う方法は誰に教えてもらえばいい?
「うー」
考えれば考えるほど分からなくなる。
もういっそ告白してみようかな。
そうしたら何か変わるかもしれない。
俺はまた悶々と考えながら、浴室から出た。
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