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部屋に戻るとベッドにいたはずのミヅハがいない。
この部屋は鍵を閉めていたはずだから絶対外には行っていないはずだ。
そしてあの身体ではまともに動けないだろう。
なんだ…床に赤い水が、点々としている。
血だ。
鋏が床に落ちている。
血は風呂場に向かって続いている。
まさか!!!
命を絶とうとしているのか!
「っ…!」
風呂の扉を開ける。
湯船には真っ青な顔をしたミヅハが浸かり、ミヅハのために用意したお湯は真っ赤に染まっていた。
「ミヅハ!!!!!」
急いでミヅハを湯船から出す。
手首はかなり深く切れている。
そんなに…そんなに無理をさせていたというのか…
やってしまった。
初めてミヅハに対し罪悪感というものが生まれた。
腕の中にいるミヅハは森で見つけ抱えた時よりもずっと痩せていた。
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