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同窓会
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「うぅ……はぁ~…さむ…」
身支度を済ませた俺は今から迎えに来る出であろうアイツが来るのを待つために一人暮らしをしているアパートの外へ出てみるとあまりの寒さに呟いた。
今日はこれから高校の同窓会が開かれる。
およそ3年ぶりに同級生たちと会えることに俺はわくわくしていた。
まぁ、中には時々遊んでるやつとかも居るんだけど…二人には久々に会うからなぁ…。
なんて、考えていると一台の見たことある車が俺の近くに止まった。
あー、この車も久々に見たなぁw
俺は助手席のドアを開けて車の中に乗り込んだ。
「おー久しぶり」
運転席に居るキヨが俺に言った。
「いや、ホント久しぶりだわw元気してたw?」
俺がベルトを付けながら答えるとキヨは車を発進させ会話を続けた。
「してたしてたwてかフジお前少し老けたか?」
「ふ、老けてないわ!3年でそんな変わる訳ねぇべやw……いや、キヨは大分変わってんな…見た目が…w動画でも写真でも見たけど、実物見ると結構赤いなw」
「あー?3年もあれば髪の色ぐらい変わるんだよw」
「それ何かの病気だよぉ…wてか、あいかわらず運転荒いなぁw!!こっわww」
「うっせぇw文句あんなら歩いてけww」
あー、これこれ…この会話、なんか懐かしいなぁw
高校卒業後、俺とヒラは地元の一般企業に就職していた。
キヨとこーすけは高校時代から「KK」としてやっていたゲーム実況を生業として卒業と同時に東京へ上京した。
通話やLINEなどでちょくちょく連絡はしているものの、二人は忙しいのか盆も年末年始もこっちには帰ってこないことが続いたので、4人が揃うのは3年ぶりとなる。
久しぶりに会ったキヨは髪や服装とか結構変わっているところもあるけど、笑ったときに目が細くなるところとか、運転の荒さとか…根本的な所は何一つ変わっていなかった。
…実は言うと俺は高校時代からキヨが好きだった。いや、「だった」じゃなくて現在進行形で好きなまま。
でも、告白はしないつもり。
こうやって思ってるだけでいい。
「それより、今日はキヨに送り迎え頼んじゃったけど…良かったの?キヨ飲めなくない?」
「あー俺謎に禁酒してっからさ」
「ああ、なんか動画で言ってたけど本当に禁酒してんだ」
「おー。だから大丈夫だけど、母さんの車だから吐いたりしたら即効降ろすから」
「……気をつけま~すw」
「まあ、一番その可能性があるのはこーすけなんだけど…てか、あの二人家行ってまだ準備終わってなかったらぶん殴る」
「あー…あの二人ならありえるかも…」
そんな会話をしながらこーすけの家とヒラの家へ行くと案の定二人は準備が終わっていなくてキヨは軽く二人をボコっていた。
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