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青への想い
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―あるにあside―
俺はNoelchannelという名前でグループをやっている
メンバーは、俺とラムザさんとアムムムム、タップ
そして、俺の一番好きなジャンク
普通の人ならそれぞれ家があって
たまに会う位だと思うけど、なんと、なんと…!
俺達はシェアハウスをしてるんだよ
だからいつでもジャンクと
居られるって訳
でも俺を含めた4人も
ジャンクが好きだから競争率高いんだよ
あ(あぁ…疲れたなぁ)
ガチャッ
あ(ん…?この青色の靴はジャンク…!しかも1人…!
これはチャンス…)
俺はこのチャンスを逃さず
いきなりジャンクの部屋に突撃しようと思う
あ(へへっ…驚くかな?)
息を殺して部屋の前に立つ
ガチャッ
あ「ジャンク~~!!!」
あ(!?!?)
あ(え…?どういう状況…?
な、何で…?)
俺がジャンクの部屋に入ると薄暗く、
シーンとした部屋に1人、ジャンクが泣いていた
ジャンクの嗚咽が響く
ジ「うっ…うぅっ……」
あ「ジャンク…」
ジ「あるにぁ…」グスッ
あ「ジャンクどうしたんだ…」
そう言いながらベットに
座っているジャンクに近づく
ジャンクに触れると
微かに震えていた
長く泣いていたのだろう
目がうっすらと赤くなっている
あ「何があったのか
教えてくれないか…?」
ジ「嫌だ…」
あ「おいジャンク、言え」
大好きなジャンクが泣いてる、ほっとけなくて
つい口調が荒くなってしまう
ジ「………」
あ「………」
沈黙が続いた後
ジャンクが口を開く
ジ「アムムが…」グスッ
あ(アムすん…?)
ジ「俺…アムムに好きって言われて…俺はアムムの事
そういう風に見てなくて…それで…ううっ…」
話してる途中でジャンクは耐えれなくなったのか
涙が溢れ出してきた
あ「大丈夫…大丈夫だよジャンク
落ち着いて話してくれ」
俺は表面上では落ち着いていたが
今にでもアムムを探し出して
殴り掛かりたい気分だった
ジ「うん…それでそう伝えたら
アムムが出て行っちゃって
俺…どうしていいか…」
わかっていながらも俺は
それを聞いて怒りが頂点に達した
あ「なぁ…何でその時俺に言わなかった…?」
いつの間にか俺の下にジャンクが
居た、普通ならジャンクじゃなく
アムムを怒るのだが
今の俺にはそんな簡単な
考えも出来なくなっていた
ジ「あ…あるに…あ…?」
あ「抱え込む前に俺に言えよ
何でそうしなかった!!」
ジ「ご、ごめ…」
驚いたのか止まっていたはずの
雫がジャンクの頬をつたる
あ「あっ…いや…」
ジ「お…俺…ちょっと外に…」
俺を押し退けジャンクが
早足で部屋を出て行った
―アムムムムside―
ア(んー…疲れた…
ジャンクに謝んない…)
ガチャッ
ア(と…)
ア「へ…?ジャンク…?
あ、ちょっ!どこ行くんだよ!」
俺の声に耳を貸さずにどこかへ
走って行ってしまった
いや、それより大事なことがある
一瞬だが光に照らされた涙がはっきりと見えた
ア(何で泣いてんだ…?………ん?)
俺は見る前に気づいた、ジャンク以外に
誰か居る、そうじゃないとジャンクは出てかない
という事は泣かせた奴が今…そこに…
ア「……!」
ジャンクの部屋からあるにあの影が見える
ボーッとしているようだった
ア「おい!!あるにあ!!!」
ガシッ
俺はあるにあの胸ぐらを掴んだ
するとあるにあが睨んできてその瞬間
耳を突くような音と共に頬がヒリヒリとした
ア「は…?」
あるにあが俺の胸ぐらを掴み
勢いよく引き寄せた
あ「テメェ!!自分が何したかわかってんのか!!
何であいつの気持ちも読んでやらず
無責任な事したんだ!!自分の行動が
どれだけ酷いもんか気づけねぇのかよ!!」
ア「あ、あるにあ…」
あるにあのキレ具合、ジャンクの部屋に居ること
ジャンクが出てったこと、それに今俺がこうして
怒鳴られてること、全てがわかった
ア「そうか…俺…ジャンクに…」
あ「どうすんだよお前は」
ア「俺は…」
ラ「え、ちょ、何してんの!?
喧嘩!?離れて離れて!」
いつの間にかラムザさんが帰って来て
俺とあるにあを離す
ラ「どうしたの急に」
あ「アムム、お前から言えよ」
ア「あぁ…わかってる…」
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ア「…という訳でして」
ラ「アムム〜それはダメだわ」
ア「ゴメンナサイ…ハンセイシテマス…」
ラ「まぁ謝ったからこの件は置いといて
ジャンクはどうすんの?」
あ「もう暗いし探しに行きたいんだけど
ジャンクの居場所がさっぱりで」
ラ「あ〜確かになぁ」
ガチャッ
タ「うぉ、お前ら何してんの」
ラ「あ、タップいい所に来た」
―タップside―
ラムザさんとあるにあがソファに座って
アムすんが2人の前の床に座らされてる
異様な光景がそこにあった
ラ「実はさ〜アムムがやらかしちゃって」
タ「またやらかしたのかwそれで?」
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ラ「…って事よ」
タ「そういう事ね、んで俺にジャンクを
見つけろと?」
あ「そーいうこと」
ア「俺達じゃどうもできなくて…」
タ「わかった、連れてくるからジャンクに
何て伝えるか考えてよね」
あラア「はーい」
俺とジャンクは小さい頃からの
仲良しだ、ジャンクの居る場所くらいは
大体想像できる
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タ「ほら、居た」
ちょっと家から遠い公園、あいつは
悩むとここに来るからすぐにわかった
ジ「え…?タップ…どうしてここに…」
タ「帰るよ、ジャンク」
ジ「か、帰れない…」
下を向くジャンクの腕を掴み引っ張ってく
ジ「ダメだって…俺は帰れないから…!」
タ「大丈夫だから、帰る」
少し遠めの場所だったがジャンクと
居たから短く感じた
タ(こんな時にそういう事考える俺の頭
ダメだなぁ…)
ガチャッ
扉を開けると真っ先にアムムが駆け寄ってきた
ア「ジャ、ジャンク…!あ、とりあえず中に…」
タ「ほら、入るよ」
ジ「ん…」
―アムムside―
ア(俺…ちゃんとできるかな…)
さっきまでシミュレーションしてたのに
いざジャンクを目の前にすると
心臓の鼓動が早くなっていく
あ「お、ジャンクおかえり」
ラ「あれ?ジャンクどうした?」
あ「あー多分アレのことだわ
ジャンク、その事で話あるんだけど」
ここまではさっきやった通り
なかなか自然にできている気がする
ジ「話…?」
あ「ほら、アムム」
ア「え、あ、あぁ、その実は
ジャンクに好きって言った日?
その、疲れてて、まぁつまり…えっと…」
言葉に詰まって頭の中が真っ白に
なってる俺をタップが助けてくれる
タ「話まとめると、疲れててわけも分からず
ジャンクに好きって言っただけから
悩まなくていい、でしょ?」
ア「う、うん…」
ラ「そういう事らしいからさジャンク
許してやってくれる?」
ジ「あぁ、もちろん」
ジャンクの顔がパッと明るくなるこれでよかった
はずなのに、これが正解のはずなのに、胸が痛い…
こんな俺はバカだろうか…
―あるにあside―
あ「ま、これで一件落着だな!」
ラ「そうだね」
あのジャンクの笑顔を見ると、本当に
俺らの事は友達、としてしか見てないのがわかる
もしかしたらジャンクと…って考えてたが
それは一生ないだろう
タ「んじゃ、腹も減ったし飯でも食いに行く?」
ア「食いに行こう」
ジ「何食べる?」
ラ「せっかくだし焼肉行かね?」
タ「お、いいね!」
あ「じゃ、ラムザさんの奢りで」
ラ「何でだよwww」
今までと変わらず皆で笑いながら
平和に、何の変哲もないこの日常で
ジャンクへの想いを隠したまま暮らす
はぁ……俺らの想いは
いつあなたに届きますか…
〜青への想い〜END
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