アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
機械音痴 タプある 別END2後編
-
別ENDの後編
中編見てない方はそちらからどうぞ
―あるにあside―
俺に似ている、姿も名前も
だけど、決定的に違うのが一つ
あ「人間…」
多分、俺の幻覚だろう、さっきまで夜だったのに
今は昼になっている、それに幼いタップに
あるにあと呼ばれてるそっくりな男の子
あの男の子はまだしも、幼いタップが
居るはずがない、だって今は、大きくなってる
けど、あの綺麗な髪は、間違いなくタップだ
タ『やっぱり怖いよ〜』
あ『タップは怖がりだなー大丈夫だから……うぉっ…!』
タ『あるにあ!!』
ドンッ
あ『いてて…』
タ『だ、大丈夫!?』
あ『平気平気!この位どうって事ない』
タ『でも…膝から血出てる…』
あ『かすり傷だろ?大丈夫だってー』
心配する小さなタップが、今のタップと重なる
そして、大丈夫だ、と言う男の子が
機械の俺と重なった
あ『ん…?あ!俺だ!』
男の子は俺を指差し、立ち上がってこっちに
向かって来る
あ『ねぇ、俺でしょ?』
あ「え…?」
あ『ロボットになってるのか、俺
でもカッコイイよね!ロボット!!』
あ「何言って…」
あ『あ、時間が無いや、えっと
大きくなったタップに、言って!
俺は大丈夫だって!それに、俺はロボットの
俺になったからって!!』
あ「どういう事…?」
男の子は、俺だと言う、それにロボットの
俺になった…?意味が全く…
タ『あるにあ〜!もう時間だよ!行かなきゃ!』
あ『うん!わかった!
じゃあね、ロボットの中の俺』
タ『早く〜!』
あ『今行くってー!』
男の子は小さなタップの元へと走って行った
タ『バイバイ!ロボットのあるにあ!』
あ『じゃあね!ロボットの俺!』
そう言って、俺に手を振る二人
次の瞬間二人は、光になって消えてしまった
辺りはすぐに暗くなり元の夜の姿になった
その時、俺は全てを思い出した
あ「そうか…俺は…」
タ「はぁ…はぁ…あるにあ…!!
やっと見つけた…!」
あ「タップ…」
タ「探したんだよ?急に居なくなってどれだけ心配を…」
あ「タップ…あるにあは、大丈夫だよ」
タ「え…?大丈夫って…?」
思い出したんだ、俺は、確か…タップが作った
ロボットに、俺が入って…タップを自分の言葉で
励ましてあげたかったんだ…
あ「事故で死んだ俺は、ここに居るよ」
タ「ここに…居る…?」
あ「俺が死んでから、ずっとタップを見守ってたんだ
でもタップは俺が居なくなって、どんどん笑顔が
消えていった、俺を作った理由、わかるよね?」
タ「俺があるにあを作った理由…それは…
あるにあが居なくなったの…受け入れられないから…」
あ「そうだよな、だから死なないロボットの俺が居る」
―タップside―
あるにあの言ってる事がよくわからなかったが
説明をしてくれて理解した
つまり、俺が寂しさを紛らわす為にロボット、死なない
あるにあを作った、それでどういう訳か
死んだあるにあの魂が、ロボットに乗り移ったらしい
それで、ロボットの記憶となったあるにあは
自分が生きていた事を忘れていた
けど、色々きっかけがあり、少しずつ記憶を
取り戻して、今、この状況に至る
まとめると、ロボットの体をしたあるにあ、
感情もあり、記憶もあるという事だ
タ「じゃあ…魂は…本物のあるにあ…」
あ「そう、俺だよ」
喜びか、懐かしさか、それとも悲しさからなのか
いつの間にか俺の目からは、大粒の涙が溢れていた
タ「あるにあなんだ……ロボットじゃなく…
ずっと…一緒に居てくれた…本物のあるにあ…」
あ「タップ〜、泣くなよ、ほら、こうして今も
ここにいる訳なんだしさ?」
タ「うん…うんっ……」
あ「体は大きくなっても、泣き虫は変わらないか」
タ「あるにあは……泣かなすぎるんだよっ…」
あ「ばーか、ロボットだから涙流せない訳で
人間だったらタップより泣いてる」
あるにあに嫌われそうで、あるにあが生きている時
言えなかった事が、今なら言えそう
いや、今は嫌われそうなんて思いはなかった
タ「あるにあ……ずっと…ずっと大好きだった……」
あ「俺もだよ、タップ…愛してる……」
〜機械音痴 HAPPYEND〜
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
23 / 42