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ぼくはうまれつき人には見えない景色が見えた
そしてそのせいでかなり嫌われていた
ぼくがカメラマンになったの僕だけに見える景色をほかの人たちに伝えたいと思ったからだった
しかし、僕に見えている景色を撮ってもそれは評価されなかった。評価されないばかりか愚弄されたこともあった
『なぜ?砂漠の写真なのに題名は万回の花畑なのか』
なぜ?
―それは、ぼくにはこう見えるからです
としか言い様がなかった...
ぼくには
人々が砂漠と言う場所では白や黄色、赤、ピンク、オレンジなどの色とりどりの花が咲く花畑にしか見えなかった
砂漠とはなにか疑問に思い調べたりした
そこには
―雨量が乏しくて植物がほとんど生育せず、岩石や砂ばかりの荒れはてた広野。
と書かれていた
ぼくには理解出来なかったこんなに素晴らしく美しい景色が広がっているのに...
荒れ果てた荒野?何をおかしなことを言っているのかと思い、幼いぼくは仕事で忙しい母が家にいる時間に質問してみた
―砂漠はどうして荒れ果てた荒野と言われているの?あんなに綺麗に花が咲いているのに
その言葉を聞いたは母は優しく
―何を言っているの?砂漠には植物がほとんどなく花なんて咲いてないでしょ?写真にもそう写っていなかった?
と答えた
幼いぼくにはそれが理解出来ず
日を変えて何度も何度も母に尋ねた
仕事で疲れている母は最初は優しく答えてくれたが何度目かに冷たくこう言った
―何度も何度も聞かないでちょうだい!何を言っているの?お母さんは忙しいのお花なんてどこにも生えていないじゃない!ぼくにはそう見える?きもちわるい...あなたはまだ5歳なのに知識があって優秀な子だと思っていたのに...ざんねんね
そう言うと母は家から出ていってしまった
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