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ネコ
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リビングに入るとフジは落ち着かない様子でソファに座っていた。
リビングに俺が入った瞬間、音を感じたのかフジの猫耳がピクッと俺のほうを向いた。
あの耳神経通ってるんだな…。
俺はそのままフジの横に座った。
「キヨぉ…どうしようこれ…」
フジは自分の頭に生えてる猫耳を指で摘んだ。
「猫の耳だよねぇ…なんか、これ生えたせいなのか元の耳無くなってるし…。てか、なんでこんなことに…?俺なんか猫に呪われてるのかなぁ…うっわ怖っ…!!」
「あー違う違う。呪いとかじゃねぇよ」
「え…?なんでそう言い切れるのさ」
「実はさ……」
俺はフジにレトさんから貰った液体について説明をした。
どうやらあの液体は飲むと半日だけ部分的に猫になる不思議な薬らしい。半日経てば元通りに戻るから害がない。
「で、俺のお茶にキヨが仕込んだんだね?」
「うんそう」
「うんそう、じゃないしぃ…もー…なんだよぉ…!めっちゃ焦ったし…このままだったらどうしようってぇ…」
フジは俺の話を聞くと項垂れソファの上に寝転んだ。
「てか、なんでそんなことしたのさぁ…」
「え、興味本位で」
「…うん、そういうやつだよなぁ、キヨは…」
「怒んないんだ?」
「いや、もうね今は怒りよりちゃんと戻るっていうので安心したの方が強くて怒る気になれない…!てか、レトさんはどこでそういうの貰って来るんだよ…」
「なんか、そういうのに詳しい知人が居るって言ってたわ…」
「こえーわ…」
俺はふと横に寝転んでいるフジの尻辺りを見ると妙に膨らんでいる気がした。
「フジ、なんかお前の尻、膨らんでね?」
「んえ??……まさか」
フジはズボンの中に手を入れて何かを確認する。
「マジかぁ…!!」
その一言だけで、猫の尻尾が生えていることが分かった。
「尻尾?」
「……うん、尻尾」
「見せて」
「やだ」
フジはそう言うと仰向けになって尻尾が見られないようにした。
「ふーん?まあ、別にいいんだけど…。こっちには最終兵器があるしぃ?」
「最終兵器…?」
俺はポケットの中からもう一つの小瓶を取り出し、蓋を開けた。
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