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(???)
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……。
〜、〜〜〜。
ピクッ
頭に生えている狐のような耳が動きいた
我が愛おしき主の声が聞こえた気がする
落ち着くシンプルな部屋でそれは起き上がった。
そして、シックな扉を開けこの家の当主の居る部屋に向かった
扉の前まで来て何やら凄く楽しそうな声が聞こえた
だが、主の声は聞こえない
また…
ガチャッ
??「おい、ぼん。誰と話してるんだ?」
?「おっ!wとちさんお久しぶりですね!
あっ、もしかしてうるさかったですか?
すみません…ついつい話が盛り上がっちゃって」
とちさん?「いや、それは別に良い。耳障りではないからな。
ただ、愛しき主の声が聞こえた気がしてな…
来てみたのだ」
?「あ!あの子が連絡して来たんですよぉ!
今、お部屋に向かっていないのですが先程までいましたよ!!
もう、俺嬉しくて!あの子からかけてくることなんて滅多にないから!!」
とちさん?「良かったなぼんよ。
でもそうか…もう行ってしまわれたか…
会いたかったのだ…久しく声を聞いていないから声を聞きたかった…でも、主も忙しいのであればしょうがのないことか…」
目の前にいる男はそれを見て目を見開いた。
?「とちさん…今は無理だけどあの子が連絡つけられる日にまた連絡しますよ!とちさんが会いたがっていると、伝えておきます!!というか、連絡する日にとちさんも来てください!!そうすれば、あの子も一旦帰ってきますから。絶対。
こんなにも、薄れてしまったあなたをみたら…」
とちさん?「ぼんよ。良いのだ、大丈夫なのだ。
私はこの世から消えぬ。たとえ今のこの身が朽ちようともまた、主が呼んでくだされば私は出てこれる。
主はあの期間があったのだ。
あの期間に入る前主は私に謝っておられた。
すまぬと。自分と離れ家族を守って欲しいと。
そう主は願ったのだ。それを叶えるのが召喚された、主と契約を結んだ我々なのだ。
私は主に、あの方に救われた身。
あの方の望むことならばなんでもしたい。
たとえ私が消えようとも。
それが本望なのだ。
あの期間に入った後のあの方は記憶が薄れる。
だから、中々私にしたお願いも思い出せないのだ。
ぼんはそれを知っておるだろう?
ぼんはあの子とずっと一緒におったのだから。」
?「とちさん…
俺、絶対、あの子を家に連れてきます。
まだ、学院に行ったばかりだけど、とちさん…
いや、弔千影様(トチカゲ)貴方の為ならば私は全力で動きます。
あなたは私達のことを守ってくださったのですから。
私達が弔千影様が消えないように守るのは当たり前なのです。」
弔千影「そなたは…」
弔千影は目を見開いた。
確かに自分の姿はもう透けていて消えかかっている。
だが、悪いのは主やその家族ではない。
本来ならば主に会って魔力を貰うのではなく、召喚された者が主の中ではなく、外に出ている場合は魔力がずっと供給される仕組みになっている。
その供給を弔千影は自ら切ったのだ。
あの期間に入ってる間に戦い魔力をずっと主から供給されていたらあの期間が永遠に終わらなくなるからだ。
それが嫌だった。
だから、供給を切り、己の魔力でずっとこの家を、家族を守り続けていた。
自業自得であると思っていた。
なのに、目の前にいる守る対象の主の父親は…
私を守ると
主に会わせてくれると
そして、主から直接貰えるようにと…
自分の生い立ちから考えてそんなことされるのは初めてであった。
前仕えていた主や主の家族からはされたこと無かった…
もう、本当にあの子に出会えてよかった。
あの子と出会えてから初めての体験、初めての感情、何もかもを得ることが出来た。
あの子は私を救ってくださった。
今でも…
ふっ、この恩は返しきれぬな…
弔千影「あいわかった。ならば、ぼん…
いや、月城 和紗よ。
私が許す。主を呼ぶことを。
そして、守ることを。」
和紗「ははぁ!
必ずや連れてきます。
それまで弔千影様はおやすみください。
家は大丈夫です。
あの子が帰ってくるまで。」
弔千影「そうするとしようかね。
ありがとう我が愛おしき主の親よ…」キラキラキラ…
頭からキラキラと塵のように消えていった。
あの部屋に眠る為に戻ったのである。
和紗「あの子は皆から愛される愛し子だ。
もちろん。誰にも負けないくらい俺と一があの子を愛しているがな!!ふふ!!」
楓雅「ん?兄上誰かいるのです?」
目の前にあるスクリーンから聞こえた声。
そういえば、楓雅と話していたのを思い出した。
和紗「いや、独り言だ。気にするな。」
楓雅「独り言って!兄上も歳ですかー?」
和紗「なっ!
お前らが目の前でまたいちゃつき始めたのが悪いのだろ!!
人がイチャついてる所を見させられるこっちの身になってみろ!!お前も同じこと絶対するからな!!」
奈緒「す、すみません!!!」
それから、少し話して連絡を切った
今すぐにでもあの子を呼び戻したいが、まだ学院に入って初日。
もう少しだけ…
もう少しだけ待っていてください弔千影様。
あなたを守るのが私達の役目なのですから。
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