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「部屋入るよ! 寝室はこっち?」
玄関先で座り込んだ綾瀬を抱き抱え、ベッドまで運ぶ。
ジャケットを脱がし、息苦しくないよう、シャツのボタンを2つほど外す。ズボンのベルトも外し、緩めてから「もう帰るよ」と声を掛ける。
「ーーん。や、だ…。」
腕をギュッと掴まれる。
「お、おい、綾瀬?」
「だめ、ゆーせい、行かないでーーひとりにしないで……。」
酔って火照った頬に、潤んだ瞳。
女性よりも整って美しい顔立ちには、妖しい色気が増していた。
「ククッーーあぁ、こんなにも大成功するとはな…。」
先程までの優しい同僚の顔は、もう消えていた。
「綾瀬、いつかこうなりたいと願っていたんだ。でも残念だな。こう何度も『ゆうせい、ゆうせい』って呼ばれると……非常に腹が立ってメチャクチャにしたくなるよ。」
行かないでと懇願するその腕に、望まれるように近付く。
そのままギュッと抱き寄せられ、綾瀬の唇に優しく触れた。
火照った頬は更に赤みを増し、『優惺』と呼ぶ声に色香を含み始める。
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