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部屋の窓から、澄みきった青い空をただ無気力に眺める。
きっと、優惺は西岡と話をしてるだろう。
西岡は何を話したかな?
優惺はそれを聞いて…どう、思ったかな?
次に会うときに、どんな顔して会えばいいんだろう?
最初の一言は……何て声を掛ければいいんだろう?
昨日は泣き疲れてすぐに眠ってしまったけど、今朝起きてからずっと同じことをグルグルと考えている。
どれだけ考えたって、答えなんか出やしないのに…。
それでも、他に何もやる気が起きないし、腹も減らないから、こうしてベッドでゴロゴロと過ごしていた。
♪ピンポーン
インターホンが鳴る。
その画面越しに、優惺が立っていた。
「花麗~。どうせ何も食べてないだろ?」
そう言って、左手にはよく行く弁当屋の袋が握られていた。
いつもの優惺だ。ホッと胸を撫で下ろす。
(大丈夫。このままいつもみたいにーー。)
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