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「ーー本当は、ずっと前から気付いてた。でも花麗の気持ちに向き合えば、この関係が壊れるんじゃないかって…。それがすげぇイヤで、今までずっと逃げてた。」
「…僕もだよ。この気持ちを伝えて、友達としても一緒に居られない方が辛い。だから、これから先も伝えるつもりはなかったんだ。」
あんな形で知られることになるなんて、思ってもみなかったけど…。
「こうして、変わらずに接してくれる事が、何よりも嬉しいんだ。」
ふわりと笑って見せる。
「俺が逃げてばっかいたせいで、花麗には辛い思いさせてたんだなって……。ゴメンなんて一言では許されないだろうなって思う。」
あぁ、本当に申し訳なさそうな顔。
こんな優惺は初めてだ。
「ーーくふふふふっ。」
「ーーえっ、な、なに?」
「ふふふっ。ーーごめん、笑っちゃいけないのに…。」
「……ふっ。あーもうっ!本当悪いなって思ってガチでへこんでたのに!!」
笑いが堪えきれない僕を見て、優惺も笑みがこぼれる。
「ふふふっ、僕は大丈夫だよ。優惺や、お父さんお母さん達とこれからも友人であり、家族で居たいんだ。」
「ーーうん、そうだな。」
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