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ふと目が覚める。まさか二人に出会った日のことを、夢で思い出すとは…。
「花麗、よく眠れましたか?」
「少しうなされていたぞ。」
「うん…。二人と出会った日のことを、夢で見たんだ。ーーでも何でだろう。二人が狐と狸だってこと、このあとすっかり忘れちゃってたなぁ……。」
あんなに尻尾をモフモフモフモフした記憶が飛んでいたなんて……!!
何でだか悔しくて親指を噛む。
「恐怖を取り除こうと術をかけたんですが、それが原因かもしれませんね。」
「でも、俺等のことは忘れずに、あれからも何度か会ってたしな。」
思い返せば、二人のことはこの社で会った同い年のお友達、くらいにしか記憶してなかった。
この見た目のせいか、あれから何度か同じ様なことがあり、その度にこの社まで逃げ込んだ。
たまに、二人に会いたくなって会いに行ったりもしたけど。
小学校に上がった頃に、男に連れていかれそうになったのを優惺に目撃されてからは、一緒に登下校するようになり、ここに来ることはそれ以降なくなった。
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