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21・・・sideアズサ
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バンッ!!
ピストルの音が会場内に響き渡る
「はぁ・・・はぁ・・・」
全力を出し切ってもうヘロヘロだ
どっちが勝った・・・?
審判が旗をあげた
判定は・・・??
うちの勝ちだ!!!
やった!!
ほっとして全身の力が抜ける
ふと、ミズキの方をみると口を大きく開けて固まっている
まぁ、そうだよな笑
自分でも、まさか勝てると思っていなかったし
俺は盛り上がっているクラス
特にミズキに向けて
拳を上げてニコって笑った
「キャー!!!」
女子の声が聞こえる
勝ったよ。俺。
ミズキの応援のおかげだ
そうだ、
走ってミズキ達の方へ戻る
「ミズキ!」
席で1番にミズキの名前を呼んだけれどそれよりもみんなが周りに集まってきてミズキがとても来れるような状況じゃなかった
「お疲れー!」
みんな口々に俺の勝利を喜んでくれた
「ありがとう。みんなの応援のおかげだよ」
みんなの、っていうか
ミズキの応援が1番デカいと思うや笑
って、あれ・・・?
ミズキは・・・?
あっ・・・!
屋上の方に行こうとしてる!
「ミズキ!!」
俺はみんなをかき分けてミズキの元へ走った
「アズサ。お疲れ様。おめでとう」
「あぁ、ありがとう!」
「で、何?」
ぐっ・・・!
わかってた
ミズキはこういう人って分かってるけどちょっとあからさますぎない?笑
「もー、冷たいなー」
でも、こういう素直じゃない所も可愛いんだよな・・・
あっ、そーだ
「ね、ミズキ。また、屋上に戻るつもり?」
俺が率直に聞くと彼はビクッと反応し
「そーだけど」
と素直に認めた
「ダーメ」
言い訳ないじゃん
少しでもそばにいて欲しい
そう、思ってしまった
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