アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
67.
-
夜ご飯が終わると、またみんなで集まった。
高校生らしく暴露大会なるものも始まってる。
海くんはあまり関わりたくないらしく、イヤホンをつけて部屋の隅で何かを見ている。たぶんスマホで映画とかを見てるんだと思う。
初恋は?なんて、可愛いものから、聞きたくもない同級生の初体験の話なんかも聞いたりした。
初体験を済ましてる人が半数近くいるなんて思わなかった。少しショックだ。
僕にも話は振られたけど、もちろん経験なんてない。胸を張って言える。
「したことないよ。全部好きな人としかしない」
視界の端には海くんがいる、僕は全部この海くんとしたいなあと思う。
そんな気持ちが、たぶん溢れ出てたんだろう。
「岡崎、まじで貞操の危機か?」
「なんかあったら守ってやるから言えよ岡崎!」
「唯斗はしねーよ、つーかやり方知らねーから」
海くん、聞こえてたの。集まっているクラスメート達は知らねぇの?ととてもびっくりしている。まじで?嘘だろ?と口々に言われた。
「唯斗、やり方教えてやろうか?」
「ううん、いい。海くんに教えてもらうから」
「いや、お前が知っとけよ。お前が入れる方だろ、たぶん」
「お前ら面白がんな!こっちのネタはいじんな!」
やっぱり聞こえてるらしい海くん。今度は怒鳴る。
そんな怒らなくても、僕から友達に聞いたりしないのに。
暴露大会の後は、みんなでトランプをしたり、売店に行ってアイスを買ったりして食べた。
こうして、修学旅行1日目の夜は更けていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
76 / 143