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「おはよう、海くん」
おはよう、僕がその言葉を1番に向けるのはいつも母さんだった。起きて、リビングに行くとご飯の用意をしている母さんにおはようと言っていあ。
今日は、それを海くんに言える。
「はよ……眠、お前なんでんな元気なの」
「?」
直樹、山本くんと後2人いる同室のクラスメート。
みんな顔が死んでいる。
体を起こしてはいるけど、布団から出てもいない。
「岡崎、唯斗の体力舐めるなよ。この睡眠が3日続いても唯斗は4日目もピンピンしてる」
「俺はもう無理。今夜は寝る」
みんなして今夜は寝る寝ると言いながら起き上がった。
海くん、浴衣ちょっとはだけてる。あ、鎖骨見えちゃう。足もはだけてる。本当に綺麗な体つきだなあ。
まじまじと観察してしまう。
見てねーで着替えろと言われて、僕はようやく着替え始めた。
朝食はバイキングだった。ほとんどの人が眠そうにして、あまり食事が進んでいない。
海くんも直樹も食べるより寝たいと言っていた。食べなきゃダメだよ、と食べ物を取ってくる。
「俺そのロールパンだけでいい」
「俺はクロワッサン。唯斗、そんなに食べれる?」
「このくらいだったら余裕だよ。これ2人にって取ってきた分だし」
海くんと直樹は2人してむりむり、と首を振った。
仕方ないので、僕は2人にとってきたものを食べてから足りない分を取りに行った。朝はちゃんと食べないと、元気が出ない。
朝食後、部屋に戻っても出発まで僕の部屋は寝ている人が多かった。
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