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寒さが本格的になってきた12月。
すっごく楽しみなクリスマスの前に、期末テストがある。
サボるわけにはいかない。浮かれて成績を落とすなんてことはしたくない。
付き合ってから、週末はどちらか1日は会っている。今は、2人して図書館で勉強をしている。
どっちかの家でも良かったけど、1度僕の家で勉強しようとしたら海くんのもっと、が始まってそれどころじゃなかった。最後までは、まだしていない。
日が暮れる頃に図書館を出る。
この図書館は海くんの家から近いけど、遅くならないように気をつけている。家まで送るって言っても別にいいといつも駅の改札に押し込まれる。
だから、家に着いたら必ず連絡してねと、いつも言ってからバイバイする。
帰り道に考えるのは海くんへのクリスマスプレゼント。
来週からはテストで、テストが終わった再来週は数日短縮授業があって、終業式。終業式の翌日はもう23日だ。学校が終わってから、なんて言ってたら余裕がなさすぎる。
考えても海くんの欲しいものが分からない。
誕生日のように候補を絞って選んでもらうことも考えたけど、今回は自分で用意したい。
どんなところも真面目な海くんだ。きっとプレゼントを用意するだろうから、僕も用意したいなと思う。
テストが終わった当日、ホームルームが始まる前に直樹にクリスマスプレゼントの相談をした。
リア充うざいって言いながら、きちんと話を聞いてくれるのは直樹らしい。
「岡崎に聞くとかは?」
「自分で買いたいの、今回は」
「んー、冬だし定番のマフラー?」
「持ってるじゃん」
うーん、と2人して色々言い合う。直樹がくれる意見は、1度思いついたけど自分の中でないな、となったものばかりだった。
やっぱりプレゼントは定番というのが決まっているらしい。そこから抜け出さない限り、海くんへの誕生日プレゼントは決まらなさそうだ。
ホームルームが終わると、海くんにご飯でも食べに行こうと誘われた。今日は学校の最寄駅にあるファミレスに来た。テスト終わりの学生でかなり賑わっている。
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