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嶺「あ"あ"あぁ"っ!…あ"あ"あ"ぁっ!…ハァッハァッ…あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ!!…」
眠っていたら、急に神ちゃんが暴れ出した
苦しそうに叫びながらもがいているようやった
その声に驚いて起きた
流「神ちゃんっ!…大丈夫っ!大丈夫やから!」
こんなに叫びつつも目は閉じていたから、悪夢にうなされてるんやと思った
強めに抱きしめ暴れる身体を抑えた
そして子どもをあやすように背中をさすったり
トントンと叩いて…落ち着かせた
嶺「ハァッ…ハァッ……ハァ…ハァ……はぁ」
叫び暴れたから体はめっちゃ熱くて
そのままくたぁっと力が抜け静まった
そのままゆっくりと寝かせて再び抱きしめて眠る
神ちゃんは強く俺の服を握りしめていた
とんとんとしながら俺も眠りにつき…朝を迎えた
流「ん、…ふぁあっ…」
あー、そうやった神ちゃんの家で…
昨日は大変やったなぁ…
でも神ちゃんに何か闇を抱えていることはわかったし、昨日の夜のことは全部自傷行為だということもわかった
嶺「んぅ……」
流「神ちゃん…おはよう」
嶺「…ん~……りゅー、せ…」
俺に手を伸ばしてグリグリと頭を押し付けてきた
なんや、可愛いやん
流「昨日の記憶ある?」
嶺「ん、あるよ…」
流「体痛いやろ?」
嶺「ん…痛い……最高やわ」
神ちゃんはたぶん体を傷つけたり、痛めつけることでそれを愛情表現として捉えてるんちゃうかな?
満足そうな顔でベッドに横になりながら俺を見つめる
流「いつからや?」
嶺「何が?」
流「いつからこんな自傷行為をするようになったんや?」
嶺「んー?…17の頃から…」
嶺「ここ最近腕を切る頻度が多なったと思うわ」
過度なストレス?
普段天使なのに…こんな裏の顔があるなんて…
俺らは神ちゃんの何をみてたんやろう…こんな闇を抱えてるのに…
何にも気付かずにここまで闇が膨れ上がって…
闇で染まった屈託のない笑顔…逆に不純なものが全くない…
これは神ちゃん1人の問題やなくて、ずっと近くにおったのにそれに気づいてあげられんかった俺らの問題でもある
嶺「何考えてるん?」
気付けばキスできそうなくらい近くに神ちゃんの顔があった
流「いや、何も…」
嶺「嘘や……まぁ、ええわ」
つまらなそうに俺を見つめ…そっと離れた
嶺「大学やな……流星は朝ご飯食べる派?」
流「お、おん」
嶺「おとといの夜作ったおかずあんねん…食べてくれる?」
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