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嶺「服どうするん?…俺の貸そうか?」
流「借りてええん?」
嶺「ロッカーから好きなの選んで着たらええやん…服洗っとくから」
こういうオカン気質は変わらんのやなぁ
まだ落ち着いている服を選んで着た
嶺「…流星はこういう組み合わせで着るんやなぁ……もっと派手にすればええのに…」
残念そうな顔をしつつピッタリと背中にくっついた
昨日のナイフを思い出すからドキッと心臓が跳ね上がった
流「な、何?」
嶺「俺のこと怖いんやろ?」
流「…」
嶺「怖かったら、殴って安心したらええやろ?」
流「俺は殴らへん…」
嶺「なんでなん?」
流「神ちゃんは大事な人やから、傷つけることなんて出来ひん」
嶺「…そんなん安っぽい言葉要らんわ」
冷たい言葉が後ろから聞こえてスッと離れた
消えてしまいそうで慌てて後ろを振り返った
嶺「そろそろ行こか…今日は大輝が迎えに来るわ」
流「お、おん…」
神ちゃんの家を出て神ちゃんが家の扉を閉めた
ガチャ…
バタンッ
嶺「……流星行こか」
俺らが知ってる神ちゃんの姿になった
やっぱりこの家の扉でスイッチのon offがあるんやな…
昨日の夜も家に入った途端豹変したから
流「記憶はあるん?」
嶺「ん?…記憶?…あるよ?一応…」
流「この傷も覚えてる?」
嶺「一応あるけど…何でやったかは覚えてないんよなぁ」
行動の根っことなる心情だけが綺麗さっぱり無くなってるんか?
流「怖くないん?」
嶺「怖いっていうより…いつの間にかあざができてる感覚?って言うんかな?あの時の傷やろなぁって感じ?」
流「怪我するときは痛いって思わんの?」
嶺「んー?よく覚えてへんねん」
じゃあ、昨日のあの体を重ねたことも覚えてへんのかな?
流「昨日、寝る前覚えとる?」
嶺「…昨日…そういやどうやって寝たんやっけ?…あ、昨日そういや薬飲まなくても寝れたわ」
流「薬?」
嶺「おん、寝られへんから睡眠薬もらってるんよ…あ、でも昨日酒飲んだからか…」
そういや睡眠薬置かれてたな
あれ毎日飲んでるんか…
聞けば聞くほど危ない気がする
ほっといててええんかな?
きっと今後取り返しのつかないことになりそうやわ…
何とかせな…
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