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神崎嶺side
全講義を終え、帰ろうとした時腕を掴まれた
瞬間的に振りほどき後ろを見る
嶺「何やのんちゃんか…」
望「神ちゃん、話があるんやけど…ええかな?」
嶺「ごめん、無理やわ」
やって、家で暴れたから…その片付けせなあかんもん
望「少しだけやねんけど…」
嶺「俺の手伝いしてくれるんやったらええけど」
望「手伝い?…え、ええけど?」
じゃあ、片付けの手伝いしてもらお
嶺「じゃあ、場所は俺の家でええよな?」
望「おん、もちろん」
…
嶺「ここが俺の家」
ガチャッ…バタン
望「お、お邪魔します」
嶺「手伝いと言うのは、この部屋の片付けを手伝って欲しいねん」
望「な、何やこれ…」
そりゃ驚くのは当然や
まるで泥棒にでも入られたんやないかってぐらいに散らかった部屋に壊れた椅子や切り刻まれた家具
暴力的な後くっきり残ってるんやから
望「この部屋で何があったんや?」
嶺「何もないよ…俺が暴れただけや」
望「暴れるって…」
言葉が出ないって顔やな
そりゃいきなり友達の家に来てこの部屋の状態を見せたら誰だってそうなるわな
望「何で暴れたん?」
嶺「わからん…気が付けば部屋がこんなんなってたわ」
望「…」
嶺「んじゃ、片付け始めよか」
使い物にならんクッションや割れたコップや皿を集め
1つにまとめる
俺が壊した家具も使えへんやつは端っこの方に纏めた
床を掃き掃除と掃除機で綺麗にして取り敢えず今日はこれで完了や
嶺「のんちゃんありがとな…」
望「ええよこれくらい…家具とかカーテンとかどうするん?」
嶺「今度の休みの時に買ってくるわ」
望「そっか…」
嶺「で、話は何やねん」
望「…その…」
嶺「自傷行為…今日の俺の件…暴れたことも聞きたいうちの1つになった?」
望「っ!…わかってたん…」
当たり前やん
のんちゃんが流星と大輝に呼び出されたのを見たら誰だって勘づくよな
望「俺は、神ちゃんを追い込もうなんて思わへん…
でも神ちゃんの話を聞いて助けたいって思った…
話したくないなら話さなくてええよ…ただ俺らは神ちゃんの力になりたいって思ってることを忘れへんで?」
嶺「…わかった」
望「神ちゃんのオトンは…今…何してるんやったっけ?」
何でそんなこと聞くんや…
嶺「なんで…そんな事聞くん?…」
じわじわと涙が溜まるのがわかる
視界がぼやけて
あー、今俺泣いてるんやってわかった
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