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最上望 side
まさか、神ちゃんのオトンが亡くなっていたなんて知らんかった…
母子家庭というのは知ってたけど…
やはり神ちゃんはオトンに性的虐待を受けていて…何かがあって事故で目の前で神ちゃんのオトンが亡くなったんや
望「教えてくれてありがとう…辛かったよな?」
嶺「っ…ん、…辛かった…」
俺の背中に手を回して、震えていた
これはみんなに伝えるべきや
望「神ちゃんは悪くない…」
嶺「いや、俺が悪かったんや…」
望「神ちゃん、…だからと言って自分を傷つけるのは間違ってるで?」
嶺「わかってる…でも、この行き場のない気持ちはどうしたらええんや…
自分でも抑えきれへんねん…昨日見たやろ?俺の部屋…あれ…記憶ないねん」
望「…」
嶺「気づいたら部屋は散らかってて…手首から血が出ていて…そこで俺が暴れたんやって気づいたんや」
嶺「自分がわからん…1人になると堪らなく死にたくなるんや…自傷行為でもしてなきゃ俺が生きてるのか死んでるのかもわからん…
存在価値もわからん…リスカしてやっと冷静になるんや…こんな俺を止められるん?…なぁ、のんちゃん…俺を止めてくれや」
泣きながらも目は冷たくて…
胸が締め付けられた
望「俺らにできることがあるならなんでもする…神ちゃんを1人になんかさせへん」
嶺「口ではどうにでも言えるわ…」
冷たくそう言い放ち
俺から離れた
どこに行くんやろと後を追う
そこは洗面所で
嶺「そんなに警戒せんでも今は平常保ってるから自傷行為なんてせえへんよ…」
フッと笑いながら目の奥は笑っておらんくて
嶺「シャワー浴びるから…1人にしてや」
望「あ…おん…わかった」
目の前でドアが閉まった
それが神ちゃんの心の扉とシンクロしてるようでもどかしさを感じた
今は…1人にするべきなんかな
神ちゃんが出てくるまで流星たちに報告せな
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