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南雲大輝side
焦点が合って、俺だとわかってから嶺の表情が暗くなる
涙が溢れて次から次へと涙は止まることをなく流れていた
俯いて表情が見えん
嶺「嫌や…もう嫌…何で俺ばっかり…」
声が震えていて
何となく自傷行為という言葉が頭をよぎった
嶺「っ、くそっ!…くそっ!!くそっ!!!」
嶺が床を思い切り殴り続けた
流「神ちゃんっ!止めろ!」
嶺「離せやっ!」
必死に流星が嶺の体を抑えて動きを阻止しようとしてる
でも、嶺は暴れて制御できひん
大「嶺!俺らは嶺が必要や!」
嶺「そんなの嘘やっ…こんな弱い人間誰も必要とせえへん!!」
望「神ちゃんどないしたん?!」
シャワーから戻ってきた望がこの状況を見て驚いていた
嶺「ハァッ…ハァッ…ハァッ」
泣きながら訴えて、過呼吸起こして、苦しいのに暴れて
望「神ちゃん!神ちゃんは神ちゃんやで!俺らはそれを受け入れてるんや!」
そう言って望は嶺を強く抱きしめた
体格差で望の方が力も体も大きいから力尽くで嶺の動きを止めた
嶺「ふぅっ、ぅっ…ぅぅっ…っ」
嶺は望の胸を何度も叩きながらも肩を震わせて泣いていた
望「神ちゃんは居ていいんやで?…俺らは神ちゃんは1人やない…俺らがついてる…だから、自分のことをそんな風に言わんで?」
いつの間にか叩いていた手は止まって、腕が望の背中に回されていた
望がゆっくりと嶺を抱きしめたまま床に座った
嶺は泣いた跡を残して眠っていた
流「凄かったな…」
大「何もできひんかった…」
俺も今回のように暴れたのは初めてやったから戸惑いがあって対応しきれなかった
流「望ありがと…神ちゃんを止めてくれて」
望「ええねん、俺が一番体大っきいし力もあるから…」
望にもたれかかる嶺は少しぐったりとしていた
そっとベッドに降ろして付き添いで望が嶺の隣に横になり抱きしめていた
流「フラッシュバックしてそのあと自傷行為に及ぶことがもしかしたらこれまでのケースなのかもしれんな」
大「あとは…ストレスとか自己嫌悪」
流「自分の価値がわからない…とかもある」
大「ちゃんと嶺が必要で、俺たちには欠かせない存在だということを伝えて行かなあかんと思う」
流「パニック起こしても、俺らが居るっていう安心感を神ちゃんに植え付ける必要あると思うねん」
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