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最上望side
今日は色々あったなぁ
神ちゃんが外でも俺らの前だけには本性を見てせくれるようになったから、これはこれで一安心や
今日の夜のお供は俺や!
神ちゃんに愛情を感じ取ってもらうで!
望「神ちゃんおいで~」
神ちゃん家のソファに座りゆったりしてるところに、神ちゃんは突っ立ってるから手招きする
するとすっぽりと収まり、後ろに手が回された
それだけで可愛くてたくさん抱き締めた
嶺「今日な…午前の講義終わった後に外で上を見てしまってん……工事中で、鉄骨がたくさん積み重なっててな?…オトンが死ぬ前と似てたんや…」
望「それ思い出してしまったんやな?」
嶺「おん、…気持ち悪なって…トイレで吐いて、そのあとのんちゃんが抱き締めてくれたから正気でいられてん」
あー、なるほどな?
あの時抱きしめててよかった
少しの異変に気づけてよかった
嶺「オトンが死んで何年も経ってるのに何でこんなに忘れられへんのやろ…もう嫌や」
望「…神ちゃんは忘れたいって思っとるん?」
嶺「忘れられるなら忘れたいよ…
でも、おとんを殺したのは結果的には俺や…俺があの時逃げなきゃ良かったんや…」
こうやってまた自己嫌悪に陥るんやな
望「神ちゃんは悪ないよ…誰も攻める人なんておらんよ」
嶺「たぶん、みんなはそう言うやろな…
でも、オカンは?家族は?
俺のせいでオトン居なくなったんやで?許されるわけないやん」
望「…そんなん家族ちゃうわ…実の息子がオトンに性的虐待受けてて、家族を守ってたんに責められる意味がわからん…
なぁ、この際言うて見たら?オトンに性的虐待受けてましたって」
嶺「言えるわけないやん…言うたってアイツはもう死んどるし、何にもならへんっ」
望「何にもならへんわけないやろ?
過去に囚われてるのは神ちゃんや…
そろそろ前向いたってええんやないの?」
嶺「…くな」
望「ごめん、聞こえへんかった」
嶺「わかったような口聞くなっ…
俺やってわかってるっ…過去に囚われてるのは自分で…
今でもパニック起こしてしまうのなんて!
…でも、これ以上1人になりたないねんっ!
家族に本当のことを言ってそう言う目で見られるのも、
同情されるのも嫌なんやっ!
可哀想なんて思われたないねんっ」
神ちゃんは涙をためて必死に俺に訴えた
呼吸がだんだん早くなって乱れ始めた
あぁ、あかん
過呼吸になる
望「俺らが側にいる…殻を壊していこうや」
嶺「はぁっ、はぁっ…ハァッ、ハァッ」
苦しそうに呼吸する
追い込んでしまったわ…
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