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午後の講義があっという間に終わってもうて
流星たちに捕まり、またさっきの話の続きになってもうた
嶺「俺は…みんなのことが好き…1人になるとどうしても不安やし、誰かおらんと不安で堪まらんくなる、でもみんなが居るから頑張れてるとも思うねん」
流「それはわかっとる、でも最後には1人選ばなあかんやろ?」
嶺「1人選んで、その人がずっと俺のそばにいるって限らへんやろ?」
流「それは…仕方ない時やってあるやろ?」
嶺「そんなら俺はこのままがええ…みんなが好き、それじゃあ、あかんの?」
望「俺らの気持ちは?無視なん?」
嶺「…みんながこの関係やめたいならええよ…俺はずっと俺のそばにいてくれる人探すだけやから」
そう言って荷物をまとめて楽屋を出ようとするとそれを大輝に後ろから抱きしめられ止められる
大「そんなこと俺らが許すわけないやろ?…
嶺は俺らのものや…誰にもどこの誰だか知らん奴に嶺を渡すぐらいなら俺らがそばにおる」
望「神ちゃん今はそれでええかもしれんけど、罪悪感や、虚しいって思わんの?」
嶺「心が通じ合ってへんからそうなるんやろ?…
俺はみんなのことが好きや…あかん?」
望「好きの種類がちゃうんやないの?」
嶺「まだ…人を好きになることがわからんねん…
愛されたいって思うけど…愛され方がわからん…
だから愛し方もわからん…みんなを思う気持ちは…間違ってる?そばにいて欲しいって思うのは…間違ってる?」
何だか、俺…可哀想な奴やなって自分で言ってそう思えて来て
今すぐにでも消えてしまいたいって思った
嶺「ごめん、やっぱり…今のなし…俺やっぱり他の人探すわ…迷惑かけてごめん」
抱きしめてくる大輝から離れて大学を後にした
俺は…愛されたらあかん人間やんか
何いっちょまえに愛を求めてるんやろ
寂しいなんて…1人が嫌とか…
今まで1人やったやん
みんなが優しいから一緒に居てくれた
だから1人になるのが怖くなってた
もともと1人なんやから、何も怖いことなんかないやん
そうや…
俺は1人で生きて行かなあかんのや
心が一気に冷めて行くのかわかる
みんなのことが好き?
人を愛したことないのに、好きとか笑える
人を愛せないのに愛されたいとか都合が良すぎる
嶺「はぁ…また戻ってしまったわ」
ひとり
もう寂しいなんて思わん
愛?
好き?
どうでもええ
俺には無関係な言葉や
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