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髪
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少しの間何か悩んでいた奏斗だったが、急にあっ!と声を上げた。
「南ちゃん髪が長いから余計に女と間違えられるんだよ!」
「そ、そうですか…?」
「俺が切ってあげるー!
俺こう見えても美容師だからね!!」
「えっ」
南は信じられんとばかりに俺と奏斗を行ったり来たりと見ている。
確かに奏斗は美容師に見えないだろう。
だがホントに奏斗は立派な美容師だ。
俺がほんとだよと言うと南はさらに驚いていた。
「あっ、切ってもらえるのなら切って欲しいけど僕お金持ってないから…」
「んー今俺仕事中じゃないから大丈夫!」
「そ、そうですか…」
南はいいですか?と俺を見た。
何故俺を見たのだろうか…俺に許可がいると思ったのだとしたらまたしても可愛い
自分の髪なんだし他人から許可を貰う必要は無いというのに。
「いいんじゃないかな
南も髪切った方がさっぱりしていいと思うし。
奏斗ここで切る?」
「そうしよっかな」
「んじゃハサミとかいろいろ置いとくな。」
よく奏斗は家に遊びに来るのだが、昔ハサミを俺の家に忘れたことがあった。
奏斗はそれを持ち帰ろうとせずずっと置きっぱなしだったのだが、まさかあのハサミがここで役に立つとは。
「あ、晴ー
さっぱりした南ちゃんでびっくりさせたいから家出てってー」
「なんでだよ
俺は他の部屋にいればいいだろ
つかここ俺の家だし奏斗に決められる権利ないだろうが。」
俺は奏斗とそんな会話をしながら、奏斗に出すお茶を出そうと冷蔵庫を開けてからさっきの考えは変わった。
「やっぱ俺ちょっと出てくるわ。
冷蔵庫の中全然なかった
スーパー行ってくるけどそれでいいか?」
全然いいよーと言いながら奏斗は南の髪を切るため準備を始める。
俺は買い物に行く準備をした後、南と奏斗を家に置いて出かけた。
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