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「…ふぅ」
「あれ、南もうお腹いっぱい?」
「ぅーん、ちょっとだけ…」
夕食を食べてた南だが、途中で音を上げた。
皿を覗いてみると後2口か3口くらいだ。
「もう頑張れない?」
「うぅん…」
渋るな…
なら…
「はい、あーんしてあげるから頑張ろ」
「………がんばる」
モチベーションが上がったであろう南。
こういう素直なところも可愛い。
「よし、これで最後だぞ」
「うん」
「はい完食〜
えらいえらい」
南の頭を撫でてやる。
するといつもなら嬉しそうにする南だが、今日は何故かぶすっとした顔になった。
「僕…これでも17歳だよ」
なるほど。
子供扱いが嫌だったのか。
でも俺からしたら南は充分子供で充分可愛らしい少年。
けど今回は俺が悪かったとわかる。
俺も子供扱いされるのが好きじゃない。
なのに俺は自分がされて嫌なことを南にしてしまった。
反省しよう。
「ごめんな、南。俺が悪かったよな」
「…じゃあちゅーして」
「仰せのままに」
なんだか前より自分を出すようになった南。
それが南の成長に見えて俺は嬉しい。
南の口に軽くキスをする。
「さっきのは…?」
フレンチ・キスのことか…
「退院したらね」
「でもさっきしてくれた…」
頬を膨らましはじめた…
こういう所が子供っぽいのだと思うのだが…
まぁ、言わないでおこう。
「楽しみがある方がいいでしょ?
それに早く退院したくなるからね」
「…そっか!
じゃあ我慢する
でも約束ね!」
「うん、約束」
機嫌を取り戻した南はまたニコニコと俺に話しかけていて、南の癒しパワーで俺は今までの疲れが一気に取れた気がした。
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