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しょうがない
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入学式から1週間経った。
って言っても僕は入学式には出てないけど!w
僕の家は5人兄弟で
僕はその一番上の兄だ。
一番上だからと言ってしっかりしてる訳でもなんでもなく
家で過ごしてるだけだ。
「昨日はカバンに鳥のフンをされたわ!
なんかついてないなw」
なんてあった事を話すうちに
周りに人が増えてきて
色々話をするようになった。
「うちの猫が全然懐いてくれないから
鰹節をポケットに入れてたらそのまま洗濯しちゃって...
今日はなんだか服が鰹節くせーわwww」
と昨日あった事を話すと
周りにいる友だちが
「馬鹿だな〜ww」
「ほんとだ!良い出汁出るんじゃね!」
と僕をからかってきた。
そんな言葉を流すように聞きながら
僕が気にしているのはただ1人だった。
茉莉花薺...黒くて白い綺麗な子
彼はいつも本を読むために下を向いている。
自己紹介の時に少しだけ見えた顔に
僕は生まれて初めて『綺麗だ』と思った。
(茉莉花はどんな本を読んでいるのだろう?)
(茉莉花はどんな食べ物が好きなんだろう?)
(茉莉花は...茉莉花は...)
気になってしょうがなかった。
僕はあの茉莉花薺という存在が
知りたくてしょうがなくなっていた。
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