アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
視線
-
最近やけに視線を感じる。
普段は本に集中していて気づかないけど
あれだけ見られたらおれだって気づく。
俺を見ている奴
そいつの名前は...花蘇芳紫蘭だった
いつもの様に本を読んでいると
いわゆる幼馴染と言える存在の彼女が
おれのクラスまでやって来た
彼女とは保育園からの仲で
特別遊んでいた...とかはないけど
面倒見のいい子だから
おれなんかによく話しかけて来てくれる
「ねぇ薺。あんたなんかしたの?」
「いや何も。おれが人畜無害なのは君がよく知ってるでしょ?」
「それもそうね。なら...いやいいわ。」
きっと彼女もおれに向けられる『視線』に
気づいたのだろう。
おれは『視線』を感じながらもまた今日も本を読む
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 6