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再会1
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...今朝は最悪だった。
俺は通学路を歩きながら、朝のことを思う。
起きたら、横には昨日散々俺を犯した男が気持ち良さそうに寝ていて。
慌てて起きて逃げるように部屋から出たら、スマホを置いてきちゃって。
最悪だ。
さいっあくだ。
おまけにこの痛み。
幸いなことに裂けてはいなさそうだが、鈍い痛みが腰に響く。
「あんの野郎...殺す」
「誰をっ?」
「っ!?あー、優介か。...はよ」
あのクソ野郎のことを考えていたら、いつの間にか隣に優介がいた。
優介は中学からの親友で、今年の春に俺と同じ神田高校に入学して同じクラスになった。
学校までの道のりをのんびりと歩く。
「おはよー、冬夜は休みの日何してたー?」
「あ?...遊んでた」
男とヤってたなんて言えるかっての。
「いいなー、俺勉強漬けだったよ」
「...今日テストか」
色々あってすっかり忘れてたわ!
ゴールデンウィーク明けならあるじゃんか普通...。
「お、やってないんだ?...でもまあ、冬夜なら満点取れんじゃね!?」
「当たり前だ、やってやるよ」
「かっけえ!」
くだらない会話でも、昨日のことを忘れさせてくれる優介にありがたみを感じた。
それにしても、スマホどうすっかな。
...最悪、無くなったことにしようとは思ってる。
アイツの手元にあると思うと......必需品だって手放せる。
登校すると、HRで全校集会がある、と言われる。
ゴールデンウィーク明けからいきなり体育館に集められて、気分が下がる。
「全校集会って何すんの、冬夜ぁ」
「知るか!クソ、サボりてえ…」
「冬夜ってさ、昔から授業はサボんのに集まりとか行事には出るよね」
ふふふっと面白そうに笑う優介に、確かにそうだ、と今までを振り返る。
「授業なんてどうでもいいんだよ」
「さっすがー!尊敬です、冬夜様」
ニヤニヤと笑いながら言う優介に、何言ってんだよと笑って返し、くだらない話をしていると、
...?
周りが急にざわめき始め、なんだ?と俺達は顔を見合わせ、みんなの視線の先にあるステージを見た。
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