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白衣2
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...?
昼休み中に来た丈さんからのメッセージに、一瞬首を傾げる。
「...あっ、白衣!」
岬圭一の白衣、洗濯したままだったっ!
『悪い、干すの忘れてた』
ありがとう丈さん。
「白衣がどうしたんー?」
「ああ...保険医が白衣貸してくれたんだけど、忘れてきた」
「みさちゃんの?」
「ッブフ、そうそう。みさちゃんの」
優介のネーミングセンスにはお手上げだ。
しかし、どうしよう。
「白衣何着か持ってるよな...?」
保険医だし。
「んー、大丈夫じゃない?」
「だよな」
放課後、保健室に行かなきゃ。
優介のお弁当からウインナーを奪いつつ、この後のめんどくさい用事を考えた。
放課後。
「入るぞ」
保健室のドアを開ける。
「みさちゃん、彼女いるのー?」
「ッブフ、」
優介が考えたあだ名、みさちゃんが定着していた。
「あっ、佐々木くん!」
相変わらず女子に囲まれた岬圭一が俺に気づいて声をかけてくる。
「...」
それと同時に、女子からのマウント視線。
こっわ。
「ごめん、話しに来ただけなら席を外してくれるかな。俺はちょっと佐々木くんに用があるから」
「えっ、でも」
「ね?」
うわぁ。
...初めて会った時も思ったけど、岬圭一は割と怖い。
ゴリ押しで女子を追い出した。
「ようみさちゃん」
良かったな優介。そのダサいネーミングセンスを受け入れて貰えて。
ニヤニヤしてると、
「えっ、ちょ、もっかい呼んでよ」
「は?みさちゃん?」
何故かもう一度呼ぶように言われる。
「何?気に入ったの?」
「ん、んん、まあ、そんな所かな…」
なんだコイツ、変人かよ。
「おい、メッセージ見たよな」
「えっ、うん。...起きてたの」
屋上で。
一人でお前が落ち込んでた話だろ。
「ああ。...気にしていない」
「でも...」
申し訳なさそうに視線を下げる岬圭一に、イライラが募る。
俺は大丈夫だって言ってんのに。
「大丈夫だって」
「いや、ほら...」
あー、もう!
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