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お昼寝
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岬side
「みさちゃんっ!私、怪我しちゃって...」
昨日の夜、冬夜を迎えに来てくれた中田さん。
随分と冬夜に懐いていて少し羨ましい。
「みさちゃん、聞いてるー?」
親戚って言ってたけど、多分親族ではないよね。
でも、冬夜のお母さんが迎えにこなかったのはなんでだろう...?
「みさちゃんー」
ぐい、と袖を引っ張られて我に返る。
隣にいつの間にか眉を顰めた女の子がいた。
「あっ、ごめんね...考え事してた。それで?」
「ここっ、怪我しちゃった」
いやー、どこだよってくらいの小さな怪我。
「...痛いね…、消毒して絆創膏貼っておこうか」
ちょっとレモン汁とか食塩水とかかけたくなっちゃうけど、さすがにやめておこうかな。
「よし、これで大丈夫」
「ありがとー!」
抱きつこうとする女の子の手を、立ち上がって躱す。
ふー、危ない危ない。
最近は、ちょっとでも触ったりするだけでセクハラになるからね…。
あ、冬夜は例外だけど。
きゃあきゃあ騒ぎながら出ていく女の子を見つめていると、
「入るぞ」
冬夜が来た。
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