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Peace2
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「いらっしゃいませ」
今日もPeaceは常連客が集まる。
「ヨルくん、同じものをもう一杯」
「かしこまりました」
常連客の一人、佐藤さんに頼まれ、グラスを取った時。
チリリン、と来客を知らせるドアベルが鳴った。
「いらっしゃいま...せ」
振り返って笑顔で挨拶を、と思った俺は、来客の顔を見て固まった。
「ふふっ、来ちゃった」
岬...何しにに来たんだよ…。
...バイト先の場所を教えるんじゃなかった。
「こちら、どうぞ」
貼り付けた笑顔で対応をする。
「その格好、髪型...可愛いね」
じっと見られて、俺は固まった。
「...っ、何しに来てんだよ!帰れよ」
コソコソと小声で岬に怒る。
「客として来ただけだけど?」
しらっと答える岬に、イラっと来た。
「っあのな、」
「ヨル、酒足りないから取りに行ってきてくれ」
オッサンがチラ、と俺たちの方を見て頼む。
「あっ、はい!...とにかく帰れよ!」
カウンターに両肘を突き、顎を手に乗せてこちらを微笑みながら見る岬を睨みつけて、俺はオッサンに足りない酒の種類を聞きに行った。
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