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勉強会
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─────♪♪
「.....んーー、....っあい。もしもし」
携帯の着信音で目が覚めた。
寝ぼけていたせいか、相手を確認しないまま電話に出る。
「あ、冬夜?おっはよー!オレオレ!」
「....オレオレ詐欺は間に合ってる....、じゃあな」
「あーっまってっ!」
なんだよ!優介かよ。
今日はせっかくの土曜だというのに、朝っぱらから起こしやがって。
「なに」
「遊園地行こうぜ!」
「却下」
切るぞ、と言うと慌ててストップをかけてくる。
「家にいてもつまんねえじゃんか...どっか行こうぜ」
ええー...。
「優介勉強しなくていいの...?」
「っそれだっ!」
これで切れるか、と思いきや。
「え?」
「勉強会だ!勉強会!」
俺はまだ朝早いのに、優介に勉強を教える事になった。
急に勉強しようだなんて、優介どこかに頭をぶつけたのか?
待ち合わせ場所に行くと、案の定まだ優介は来ていない。
アイツ...自分から呼び出しておいて、何なんだよ。
「...」
数メートル離れたところには同じように待ち合わせなのだろう、寡黙そうな男が一人、携帯を眺めながら待っていた。
いつまでそうしていたのだろうか、約束の時間から十五分がたった頃。
手を合わせて申し訳なさそうに優介が来た。
「っごめーん!遅れたわ」
「おせぇよ」
「おそい」
えっ!?
隣で同じように待ち合わせしてたのかと思っていたが、どうやら待ち人が同じようだった
「...椿寛也だ」
「あっ....、佐々木冬夜」
「この組み合わせは初めてだねー!冬夜、寛也は一年のバスケ部エースなんだよ!」
....ああ、道理で背が高くがっしりしてると思った。
「...いい体してるな」
「あー、ありがとう」
俺の身長が惨めになってくる位だ。
「...大丈夫、冬夜の身長でも充分可愛いよっ?」
「...」
羨ましがっていることが顔に出てたのか、優介がニヤニヤとからかってきて、イラッとくる。
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