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勉強会3
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椿の家は、まるで豪邸のようだった。
「でけぇ...」
優介も、ポカン...して目の前にそびえ立つ家を見つめる。
多分俺も同じような顔をしている。
「おい、入るぞ」
椿は俺たちのような反応に慣れているのか、さっさと中に入って行った。
「俺、シュークリームしか買ってねぇんだけど...」
「大丈夫、俺もだ」
優介と顔を見合わせ、恐る恐る開けっ放しになっていた両開きのドアから中に入った。
「こっち」
「でけぇ...広っ」
入ってすぐの正面に、幅おかしくね?とツッコミたくなるような階段がある。
なんだかこういう屋敷を映画化なんかで見たことがある。
ホラー系とかにもよくあるやつだな。
「この部屋」
二階に上がっていくつかのドアを通り抜けたあと、椿がドアの前で止まる。
「俺、来た道覚えてないよー...」
「大丈夫、俺もだ」
中は割と普通だった、と言うより、普通にアパートみたいだ。
机...奥は…シャワールームか?
この部屋だけで生活できるだろ...。
「すげぇな、お前」
「すごいのは俺じゃねえ。俺の親だ」
「...」
「おいっ、こっちにベッドあるぞ!」
優介は、勝手に探索している。
「おい、勝手に...」
「わ、ぬいぐるみめっちゃ置いてある!」
...なにっ。
俺は机にシュークリームの入った袋を置いている椿に、興奮して声をかける。
「ちょ、俺もベッド見てきていい!?」
「っ、お、おう」
まあ、しょうがねぇ。
ぬいぐるみだからな。
ちょっと見てみたいだけだ。
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